夕日 ページ42
あの日の事を思い出しとったら夕日が見たくなった。
車を走らせ、たどり着いた場所は海。
ちょうど日が沈みかけている。
1人海岸に降りて、砂浜に座りこんだ。
すると波打ち際を手を繋いで歩く、1組の恋人同士。
それは、あの日の俺とAみたいや…。
✻✻✻✻✻✻✻✻✻✻
一通りモールの中を見終わって、時間を確認すると随分と時間が経っていて。
モールを出て車を走らせた時、俺はある場所へ連れて行こうと声をかけた。
真「少し寄り道していこか。」
あ「寄り道？どこ行くの？」
きょとんとした表情のAに
真「着いてからのお楽しみな。」
とだけ言って、車を走らせる。
しばらく走って連れてきたのは【海】。
俺は朝、Aが小さく呟いた言葉を聞き逃さんかった。
【海が見たいな。】
Aは優しいから、気使って言い出せなかったんやろ？
やから、【俺が来たかってん。】そう告げた。
Aは目の前に広がる海を見つめて、嬉しそうに微笑んでくれた。
あ「真司郎、行こう！」
満面の笑みで俺の手を取り、駆け出したA。
波打ち際まで走って、両手を広げ深呼吸するAにこっちまで笑顔になる。
靴を脱いだAは、少し足を付けて“冷たーい”なんて言うとる。
俺も誘われたけど、断った。
それははしゃぐAを見ていたかったから…。
押し寄せる波から逃げたり、落ちている貝がらを拾っては、太陽にかざしてはしゃぐ姿が微笑ましい。
まるで少女みたいなその表情が可愛くて、そっとスマホを取り出して写真に納めた。
Aは夢中で写真撮られとる事には気付いてない。
ころころ変わる表情をずっと眺めていた。
ひとしきり遊んだあとは、手を繋いで波打ち際を歩く。
真「そろそろ夕日が沈みそうやなぁ。」
あ「ほんとだね、少し見てもいい？」
もちろん俺もそのつもりやったから、砂浜に打ち上げられた木に2人並んで座った。
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まりぃ(プロフ) - Lena.さん» Lena.さんコメントありがとうございます。回想長いですよね、ごめんなさい。作者ページでもお話しさせて頂きましたが回想がメインになってくると思います…。進展お待たせしてしまいますが、もう少しお付き合い頂ければと思います(TдT)申し訳ないです(T_T) (2017年12月11日 23時) (
レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
Lena.(プロフ) - 回想が長くてムズムズします！早く進展がみたいです...！！ (2017年12月11日 22時) (レス) id: 0b090966b2 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - 真実さん» 真実さん、いつもありがとうございます(^_^)私自身ここまで続けられると思っていませんでした。本当にコメントに励まされています（涙）今まで以上に書く時間がかかるとは思いますが、気長に待って頂けると嬉しいです。これからもよろしくお願いしますね(^_^) (2017年11月26日 19時) (レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - ついに6章まできましたね！！ こんなに長くお話を書き続けられるの、すごく尊敬します！ 6章も更新楽しみにしてます(^-^) (2017年11月26日 19時) (レス) id: 77640d9d62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりぃ
| 作成日時：2017年11月26日 19時
