触れたい ページ39
アウトレットモールに着いて、二人並んで歩き出した。
のはええけど…。
＿＿＿＿＿手、繋ぎたい。
いきなり手繋いだら驚くよな？
でもなんて言う？
自然に繋げたら1番ええねんけどなぁ。
どないしょ？
そう思っとったら、前から団体客が押し寄せてきて囲まれてもうた。
すると後ろから
あ「わ、真司郎、まって！」
Aが流されそうになって、俺のシャツの裾を掴んだ。
咄嗟に手首をつかんで俺の方に引き寄せてから輪を抜け出す。
あ「はぐれちゃうかと思っちゃった。」
なんて、頬を染めて可愛い事を言う。
あ、今なら。
真「ん。」
差し出した右手を見て、嬉しそうな顔をしたAは、その手にそっと左手を重ねた。
柔らかくて温かいAの手を取り、包み込む。
真「手繋いどけば、迷子ならへんやろ？」
からかってみたら
あ「もー、子供扱いして。」
そう言って少しむくれるA。
むくれた顔も可愛く見える俺は、相当Aの事好きすぎるやろ。
Aの手を握り締め歩き出した。
周りを見渡せば、同じように手を繋いで歩いとる恋人同士で溢れていて。
今日くらい、恋人同士みたいに過ごしてもええよな。
そんな事を思いながらAと手を繋ぎ、歩幅を合わせて歩き出す。
2人であれこれ見ながらモールの中を歩いて行く。
雑貨屋でお互いにマグカップを買い合ったり、服を選び合ったり。
Aと一緒におるだけで、笑顔が絶えない。
店内を見るために一度離してしまった手も、どちらからともなく差し出して繋ぎ、また歩き出す。
隣のAはそんな手を揺らしてみたり、軽く握りしめてみたりして、そんな可愛らしい仕草に頬が緩んだ。
昼を食べ終えて
真「A、次何見たい？」
聞くと少し考えてから
あ「んー、あ、帽子。帽子が見たいな。」
帽子か。
俺も帽子好きやしな。
真「俺が好きな店あんねん。
ほなそこ行こか。」
あ「うん。」
微笑んだAの手を引き、目当ての店へと向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 439人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まりぃ(プロフ) - Lena.さん» Lena.さんコメントありがとうございます。回想長いですよね、ごめんなさい。作者ページでもお話しさせて頂きましたが回想がメインになってくると思います…。進展お待たせしてしまいますが、もう少しお付き合い頂ければと思います(TдT)申し訳ないです(T_T) (2017年12月11日 23時) (
レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
Lena.(プロフ) - 回想が長くてムズムズします！早く進展がみたいです...！！ (2017年12月11日 22時) (レス) id: 0b090966b2 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - 真実さん» 真実さん、いつもありがとうございます(^_^)私自身ここまで続けられると思っていませんでした。本当にコメントに励まされています（涙）今まで以上に書く時間がかかるとは思いますが、気長に待って頂けると嬉しいです。これからもよろしくお願いしますね(^_^) (2017年11月26日 19時) (レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - ついに6章まできましたね！！ こんなに長くお話を書き続けられるの、すごく尊敬します！ 6章も更新楽しみにしてます(^-^) (2017年11月26日 19時) (レス) id: 77640d9d62 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まりぃ
| 作成日時：2017年11月26日 19時
