独占欲 ページ30
あどけない顔で寝とるAに触れたくなって、そっと顔にかかっている髪に触れた。
柔らかくて綺麗な髪から覗く、長い睫毛
薄いけど艷やかに色付いた形のいい唇
ほのかに薫る優しい香り
その全てが愛おしかった。
嘘付いて自分の気持ち隠して
Aに甘えて、自惚れて
俺何してんねん
情けないな、俺。
大事な事は、大切な人はいつもすぐそばにいてくれた。
もう自分の気持ちに、想いに嘘をつくのはやめる。
そう決心したんや。
俺の横で見せるあどけない表情も
優しく微笑む笑顔も
このぬくもりも
愛しい声も
全部独り占めしたいって思った。
Aを好きになって、俺は自分の事で気付いたことがある。
それは
【独占欲】
俺って独占欲強かったんやな。
でもその独占欲はきっと、Aと初めて会った時からきっとあったんだと思う。
初めて会った時、仲良くなりたい気持ちから名前呼びを提案してんけど、俺は西島にそれを許さんかった。
嫌やったんや。
前に西島が
【実彩子って呼んでいいのは俺だけ】
そう言った気持ちがよく分かる。
男でAって呼んでいいのは俺だけにしたかった。
俺の送別会の時も、俺嫉妬心剥き出しやったよな。
俺の同僚に囲まれて、笑顔を見せとるAに胸がモヤモヤした。
俺だけにあの笑顔を向けてほしい。
Aは気付いとらんけど、俺の部署でもAの事気にかけとるやつ、結構いるんやで。
自分がモテる事を気付いとらんAの事はもちろん可愛ええけど、俺は気が気じゃない。
Aの横にいていいのは俺だけや。
もちろん、俺の横にいてほしいのもAだけ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 439人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まりぃ(プロフ) - Lena.さん» Lena.さんコメントありがとうございます。回想長いですよね、ごめんなさい。作者ページでもお話しさせて頂きましたが回想がメインになってくると思います…。進展お待たせしてしまいますが、もう少しお付き合い頂ければと思います(TдT)申し訳ないです(T_T) (2017年12月11日 23時) (
レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
Lena.(プロフ) - 回想が長くてムズムズします！早く進展がみたいです...！！ (2017年12月11日 22時) (レス) id: 0b090966b2 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - 真実さん» 真実さん、いつもありがとうございます(^_^)私自身ここまで続けられると思っていませんでした。本当にコメントに励まされています（涙）今まで以上に書く時間がかかるとは思いますが、気長に待って頂けると嬉しいです。これからもよろしくお願いしますね(^_^) (2017年11月26日 19時) (レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
真実(プロフ) - ついに6章まできましたね！！ こんなに長くお話を書き続けられるの、すごく尊敬します！ 6章も更新楽しみにしてます(^-^) (2017年11月26日 19時) (レス) id: 77640d9d62 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まりぃ
| 作成日時：2017年11月26日 19時
