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美里side
【っふ、……っ………、Aっ】
和室から聞こえてくる、嗚咽混じりの声。
和室を覗くとそこには、ベビーベッドの前で
泣き崩れている実彩子ちゃんがいて。
声をききつけた千晃ちゃんと一緒に和室に足を踏み入れる。
美「…実彩子ちゃん、」
実「美、里さ…ん、千晃、ちゃん、」
声を掛ければ、堰を切ったように大粒の涙が
こぼれて、実彩子ちゃんの頬をぬらしてゆく。
実「な、んで…、なんでこんなことにっ……」
悔しそうに搾り出された実彩子ちゃんの声。
それだけで胸がギュッと締め付けられる。
きっとさっきまで、必死に我慢してたんだよね。
大人の変化に敏感な子供達の前で、私達が取り乱すことはできなくて、気丈に振る舞うしかなかったもんね。
私は実彩子ちゃんのそばに座り込むと、小刻みに震える身体をそっと包み込んだ。
実「A、赤ちゃんが産まれるの…
あんなに楽しみにしてたのに、」
美「うん、」
優しくお腹を撫でながら、早く赤ちゃんに会えるのを楽しみにしてたAちゃんの顔を
思い出す。
【早く会いたいな】
【どんな子に育つかな？】
いつも楽しそうに話していたね。
実「私まだ、Aと話したいことも
一緒にやりたいことも、たくさんあるのに」
千「私だって……」
そう言いながら、千晃ちゃんの大きな瞳からも
涙がこぼれ落ちる。
実「このままAがいなくなったら……
どうしたらいいの？
そんなの、やだよっ……」
2人がボロボロと涙をこぼす姿を見ていると、
私の視界も次第にぼやけてきて
涙がつぅ、と私の頰をつたう。
ねぇ、Aちゃん。
覚えてる？
前に約束したよね。
いつか女子旅しようね、て。
色んな所にみんなで行って美味しいもの食べて、
綺麗な景色見て、
たくさんおしゃべりしようね、て。
まだその約束、1回も果たせてないよ。
まさか、約束破るなんてしないよね？
このまま、いなくなったり…しないよね？
そんなの、許さないよ。
みんなAちゃんの事が大好きなんだよ。
必要なんだよ。
この世の中に、Aちゃんの代わりなんていないんだからね。
またみんなで笑い合える日がくるの信じて
ずっとずっと、待ってるから……。
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まりぃ(プロフ) - RUI1117さん» 最後までお付き合い下さり本当にありがとうございました。最終章は私も書きながら胸が痛かったです笑ですが応援して下さり方が支えとなり完結まで書き切ることができました、本当にありがとうございました。また戻ってきますので今後ともよろしくお願い致します(^_^) (2020年1月3日 13時) (
レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - 真央さん» 最後までお付き合い下さり本当にありがとうございました。あたたかいお言葉に涙が出る思いです。何度も挫けそうになりましたが待ってて下さる方がいるのが支えになり完結まで書き切ることができました。本当にありがとうございます。今後もよろしくお願い致します(^_^) (2020年1月3日 13時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - みかもんさん» あたたかいお言葉本当にありがとうございます。そんなふうに言って頂けるなんて涙が出る思いです。拙い私のお話を好きになってくれて本当にありがとうございました。この先も自分らしく言葉を紡いでいけるよう頑張りますのでこれからもよろしくお願い致します(^_^) (2020年1月3日 13時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - Takatakaさん» 嬉しいお言葉本当にありがとうございます、涙が出る思いです。長い物語見届けて頂きありがとうございました。いつになるかわかりませんがまた戻ってきますので今後ともよろしくお願い致します(^_^) (2020年1月3日 13時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - ふみさん» いつもあたたかいお言葉をかけて下さりありがとうございました。挫けそうな時いつも思い出していました。そのお言葉を支えに完結まで書き切ることができました、本当にありがとうございました。また戻ってきますので今後ともよろしくお願い致します(^_^) (2020年1月3日 13時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりぃ
| 作成日時：2019年12月3日 16時
