俺だろ ページ10
西島side
その日2人が帰った後に末吉さん、日高さん達もお見舞いに来てくれて、面会時間が終わるまで病院にいた俺は、後ろ髪を引かれながら病院をあとにした。
思ってもみなかったAちゃんからの申し出に甘えて與ん家のインターフォンを鳴らすと、中からAちゃんが出てきてくれる。
あ「西島くんいらっしゃい。
上がって?ご飯できてるよ。」
西「ほんとにありがとね、お邪魔しまーす。」
カレーの良い香りが漂っていて今夜はカレーだ!とウキウキしながらAちゃんに続いてリビングにいくと、ソファに座っているぶすっとした顔の與。
真「…くんの早い。」
西「これでもめっちゃゆっくりきたわ。」
與は見舞いの帰り際俺に【ゆっくり来いよ、ゆっくりやで!】と念を押して帰っていったから、一度家に帰って着替えを持ってゆっくりきたつもりなんだけど?
あ「西島くん座って?ほら真司郎も。」
動き出した與に続いてダイニングに座ると出てきたのは
西「これスープカレーじゃん!」
あ「西島くん北海道出身でしょ?
好きかなと思って作ったんだけど
…普通のカレーのほうがよかったかな、」
西「めっちゃ好き!まじうまそー!
いただきまーす!」
パチンと手を合わせてスプーンにご飯を取り、スープに浸してから一口頬張る。
西「なにこれ、めっちゃ本格的やん!
めっちゃうまい!」
真「うっま!さすがAやな。
初めて作ったとは思われへんわ。」
あ「よかった、沢山あるからおかわりしてね。」
え?これ初めて作ったの?
西「これ、もしかして俺の為に?」
あ「作ってみたいなと思ってたのもあるけど、
そうだよ?」
まじか…てことは
西「やべぇすげー俺への愛情感じるわ。」
前にAちゃんは、食べてくれる人の事を思って作るのが美味しく作る秘訣だって言ってたからね。
真「は?お前への愛情なんか入ってるわけないや
ろ。」
西「俺の為に作ってくれたんだから俺だろ。」
真「なんでお前にAの愛あげなあかんねん。アホか。俺のもんや。」
真顔で言ってくる與をからかいたくなって問いかける。
西「Aちゃんどっち?!」
あ「え?!えっと…両方?」
困ったような顔しながら答えてくれたAちゃん、與って言えばいいのにどんだけ優しいんだよ笑
それから與とやいやい言いながら、愛情のこもった料理に舌鼓をうった。
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まりぃ(プロフ) - K- Kさん» いつもありがとうございます!そのお言葉が何よりも嬉しいです(TдT)次の章では幸せなお話を書いていけたらと思ってますので、これからもよろしくお願い致します(*^_^*) (2019年3月12日 12時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
K- K - 本当にこの作品大好きです!これからも二人がずっと幸せでいてほしいですね。これからも応援してます!楽しみにしてます! (2019年3月9日 10時) (レス) id: 7746b24c2c (このIDを非表示/違反報告)
めぐ - 全然楽しんでストーリー読んでいるのでまりぃさん気にしないでくださいよ!新しい章のストーリーがどんな始まりだか今からどんなのかまだ私には想像つきません! (2019年3月9日 3時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - K- Kさん» 身を持ってヒロインさんを守る姿っていいですよね(*^_^*)少しでも楽しんで頂けてたら幸いです(*^_^*) (2019年3月8日 22時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - めぐさん» 醜い嫉妬に突き動かされる姿が書きたくてこういうお話になりました。ここまでずっと優しくて人思いだったヒロインさんが見せた初めての姿いかがだったでしょうか…。楽しんで頂けてたら幸いです。 (2019年3月8日 22時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりぃ | 作成日時:2019年1月15日 16時