可哀想な人 ページ46
あなたside
「それにしてもこーんなつまんなそうな子と
付き合ってるなんてね。
なんの魅力も感じないんだけど。」
真「お前いい加減にせえよ。
Aこんな奴と話す必要ない。」
あ「真司郎は黙ってて。」
私の事は何を言われてもいい。
だけど、人として最低な事をして真司郎を傷付けたこの人を許せない。
あ「あなたさっき言いましたよね？
真司郎が振り向いてくれないから浮気したっ
て。」
「なに盗み聞きしてたわけ？趣味悪。
なにが言いたいわけ、」
真司郎が初恋で恋愛経験のない私でもわかることがある。
「誰が浮気するような人のこと、気にかけるんで
すか。好きになるんですか。
私だったらそんな人好きにならないし、気にも
かけませんよ。」
「だから？
腕を組んで嘲笑うように私を見ると
「恋愛なんてお遊びみたいなものじゃない。」
と言い放つ。
その言葉を聞いて、私は気付いてしまった。
きっとこの人は、心から誰かのことを愛したことも、誰かから本気で愛されたこともないのだろう。
だから平気で人を裏切るんだ。
あ「…な人、」
「なに、」
あ「可哀想な人って言ったんです。」
「なによそれ、」
鋭く突き刺さる視線に、拳をぎゅっと握りしめる。
あ「人を好きになる気持ちも、愛される喜びも何
も知らないなんて、可哀想だと言ったんで
す。」
人を好きになる宝物みたいな気持ちも、何もかも知らないなんて。
「はぁ？笑っちゃう。そんなのあるわけないじゃ
ない。」
「やっぱり可哀想な人。
だから誰からも本気にされず、愛されることも
ないんですよ。」
こんな人のこと気にしてたなんて、馬鹿みたい。
「でもあなたにはそれがお似合いだからそれで
いいんじゃないですか。」
満面の笑みで皮肉を込めて言い放った。
こんな人に優しくする必要なんかない。
すると酷く顔を歪ませ、鬼のような形相をしたその人は
「ほんっとムカつく！何様なわけ？！
あんたみたいなやつが1番腹が立つのよ！！」
と言い、腕を振り上げたのを見て
ぶたれる、と思った私はぎゅっと固く目を瞑った。
その次の瞬間。
駐車場内にパンッ、と乾いた音が響きわたる…。
けれど、私の頬に痛みの感覚はなく。
ぎゅっと固く閉じていた瞳を開けると、目の前にあったのは。
愛する真司郎の大きな背中だった。
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まりぃ(プロフ) - K- Kさん» いつもありがとうございます！そのお言葉が何よりも嬉しいです(TдT)次の章では幸せなお話を書いていけたらと思ってますので、これからもよろしくお願い致します(*^_^*) (2019年3月12日 12時) (
レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
K- K - 本当にこの作品大好きです！これからも二人がずっと幸せでいてほしいですね。これからも応援してます！楽しみにしてます！ (2019年3月9日 10時) (レス) id: 7746b24c2c (このIDを非表示/違反報告)
めぐ - 全然楽しんでストーリー読んでいるのでまりぃさん気にしないでくださいよ！新しい章のストーリーがどんな始まりだか今からどんなのかまだ私には想像つきません！ (2019年3月9日 3時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - K- Kさん» 身を持ってヒロインさんを守る姿っていいですよね(*^_^*)少しでも楽しんで頂けてたら幸いです(*^_^*) (2019年3月8日 22時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - めぐさん» 醜い嫉妬に突き動かされる姿が書きたくてこういうお話になりました。ここまでずっと優しくて人思いだったヒロインさんが見せた初めての姿いかがだったでしょうか…。楽しんで頂けてたら幸いです。 (2019年3月8日 22時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりぃ
| 作成日時：2019年1月15日 16時
