焦げたパンとゴミ箱 ページ5
真司郎side
真「ただいまー。」
あ「おかえりー。」
病院から歩いて帰ってきた俺達。
靴を脱いで先に上がり、リビングのドアを開けると、鼻を掠める焦げたような匂いに、足元に転がるゴミ箱。
なんでゴミ箱転がってるん？と思いながらゴミ箱を直していると、Aがきた。
真「なぁ、なんか焦げたような匂いせえへん？」
匂いに敏感な俺が思った事を言うと、何かを思い出したらしいAは、鞄をソファへ投げるとキッチンへ。
オーブンを開けて中を覗き、トレーを引き出しながら呟いた。
あ「あー、焦げちゃってる…。」
そばによって覗き込むと、そこには表面が少しだけ焦げ付いたパン達が並んでいた。
あ「実彩子から陣痛きたって電話があった時に、
パン焼いてたの…。」
しょんぼりとした表情をしてるAに、それを聞いて焦げたパンと転がってたゴミ箱を照らし合わせて、ピンときた。
宇野ちゃんから電話がきた時にAは慌てふためいて、ゴミ箱を蹴飛ばしオーブンもそのままにして、宇野ちゃんのところに駆けつけたんやろうことが想像できた。
普段そんな慌てることがないAのその姿を思い浮かべると、笑いがこみ上げてきて大きな声を上げて笑ってしまう。
真「A、電話きたとき相当慌ててたんやな笑」
あ「そりゃ慌てるよ。だってほんとに急だったん
だよ？」
ぷくっとほっぺたを膨らませるA。
あ「真司郎だって、もしそうなったら絶対に慌て
るから。」
真「ならへんならへん笑
俺、冷静でおれる自信あるし。」
たとえAがそうなったとしても、俺冷静に行動できると思うねんな。
Aみたいに、ゴミ箱蹴飛ばしたりせえへんし笑。
なんて1人笑いながら考えてると
あ「あー、こんな焦げてたらみんなにお裾分けで
きないや…。」
パンを見つめて呟いたAやけど、表面が少し焦げ付いてるだけで美味しそうやん。
真「これくらいなら食べれるって。
てか、うまそう！」
あ「あ！真司郎！だめだよ！」
トレーに手を伸ばして、クロワッサンを1つ取ると、表面の焦げた部分をパラパラと取り除いて、口に頬張った。
あ「美味しくないでしょ？出していいよ？」
真「そんな事ないで、めっちゃうまい！」
表面サクサクやし、バターの香りと味が口いっぱいに広がってめちゃうま。
その後も2つほど頬張り、しばらくするとインターフォンが鳴った。
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まりぃ(プロフ) - K- Kさん» いつもありがとうございます！そのお言葉が何よりも嬉しいです(TдT)次の章では幸せなお話を書いていけたらと思ってますので、これからもよろしくお願い致します(*^_^*) (2019年3月12日 12時) (
レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
K- K - 本当にこの作品大好きです！これからも二人がずっと幸せでいてほしいですね。これからも応援してます！楽しみにしてます！ (2019年3月9日 10時) (レス) id: 7746b24c2c (このIDを非表示/違反報告)
めぐ - 全然楽しんでストーリー読んでいるのでまりぃさん気にしないでくださいよ！新しい章のストーリーがどんな始まりだか今からどんなのかまだ私には想像つきません！ (2019年3月9日 3時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - K- Kさん» 身を持ってヒロインさんを守る姿っていいですよね(*^_^*)少しでも楽しんで頂けてたら幸いです(*^_^*) (2019年3月8日 22時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - めぐさん» 醜い嫉妬に突き動かされる姿が書きたくてこういうお話になりました。ここまでずっと優しくて人思いだったヒロインさんが見せた初めての姿いかがだったでしょうか…。楽しんで頂けてたら幸いです。 (2019年3月8日 22時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりぃ
| 作成日時：2019年1月15日 16時
