溜め息 ページ32
真司郎side
【はぁ……】
聞こえてくる溜め息は、今日帰ってきてから何度聞いたやろう。
溜め息を零しているのは俺ではなくA。
Aは溜め息を零す度に何かを考え込んでいるようにしかめた顔をする。
それを俺は少し離れたところから見て、聞いていた。
朝会社に行く時はいつも通りの笑顔だったA。
仕事から帰ってきて出迎えてくれた時も笑顔だったけど、でもどことなく元気がないように感じて。
俺と向き合う時は笑顔やし、溜め息なんかつくこともなくいつもと変わらんように見えた。
気のせいかなと思ったけど、やっぱりなんか違う。
いつも通りを装っていても、どこか様子がおかしい。
洗い物をしてる時とか、俺から離れている時に不意に漏れ聞こえてくる溜め息。
それにしかめた顔。
朝は普通やったのを考えると、何か変化があったのは俺のおらん間。
…何があったんやろう。
…俺、なんかした？
…もしかして、俺うざい？
電話こそしないものの昼休みとかに何度かメッセージのやり取りはしたけど、それが嫌やったとか？
でも変な事とか入れてへんし、ごく普通の事しかメッセージしてない。
色々と考えを巡らせるけど、さっぱりわからん。
無理に問いただすのはよくないってわかっとるからしばらくそのまま様子を見てたけど、Aのその様子は結局ベッドルームに行くまで続いたし、俺に何かを言ってくる様子もなく。
Aは溜め込むタイプやから、そのままにしておくとずっと思い悩むのもわかっとる。
もし何か思う事があるんやったらすぐに言ってほしいし、ひきずってほしくない俺は。
真「A、今日なんかあったん？」
ベッドに入り、横になる前に声をかけた。
真「何度も溜め息ついとる。
それにしかめっ面してたし。」
あ「え…ほんと？気付かなかった…。」
どうやら溜め息をついていたのに気づいていなかったらしく、全部無意識だったらしい。
真「俺、なんかした？
なんか嫌なとこがあるんやったら言ってほし
い。」
あ「…ごめんね、心配かけて。
真司郎に嫌なとこなんて何もないよ。」
真「ほんまに？でも、何かあったんやろ？」
そう声をかけると、悲しそうに顔を歪ませたAは。
あ「…離婚、」
発せられた予想もしていなかった言葉に俺の頭の中の思考が停止する。
けどその後に続いた言葉は
あ「したって友達からメッセージがきたの…。」
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まりぃ(プロフ) - K- Kさん» いつもありがとうございます！そのお言葉が何よりも嬉しいです(TдT)次の章では幸せなお話を書いていけたらと思ってますので、これからもよろしくお願い致します(*^_^*) (2019年3月12日 12時) (
レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
K- K - 本当にこの作品大好きです！これからも二人がずっと幸せでいてほしいですね。これからも応援してます！楽しみにしてます！ (2019年3月9日 10時) (レス) id: 7746b24c2c (このIDを非表示/違反報告)
めぐ - 全然楽しんでストーリー読んでいるのでまりぃさん気にしないでくださいよ！新しい章のストーリーがどんな始まりだか今からどんなのかまだ私には想像つきません！ (2019年3月9日 3時) (レス) id: 45f78a918e (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - K- Kさん» 身を持ってヒロインさんを守る姿っていいですよね(*^_^*)少しでも楽しんで頂けてたら幸いです(*^_^*) (2019年3月8日 22時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - めぐさん» 醜い嫉妬に突き動かされる姿が書きたくてこういうお話になりました。ここまでずっと優しくて人思いだったヒロインさんが見せた初めての姿いかがだったでしょうか…。楽しんで頂けてたら幸いです。 (2019年3月8日 22時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりぃ
| 作成日時：2019年1月15日 16時
