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あなたside
お母さんはリビング隣の和室に行き、ある物を手に持って戻ってくるとゆいに差し出した。
「はい、ゆい」
「これ、ゆいの？！」
お母さんがゆいに見せたのは、ピンク色の浴衣。
「ゆいの為に、ばぁばが作ったのよ」
「ゆいのために？」
「そうよ、今度盆踊りがあるでしょ？
気に入ってくれたかな？」
「うん！すっごくかわいいー！！
ありがとうばぁば！ママ、パパ、みて！」
お母さんから浴衣を受け取り、服の上から羽織ったゆいは、ぱぁっと瞳を輝かせて私と真司郎に駆け寄ってくる。
あ「ゆいよかったね、すっごく似合ってるよ」
真「ほんまめっちゃ可愛いで、ゆい」
あ「お母さん、作ってくれてありがとうね」
「お母さんも久し振りに浴衣縫えて楽しかったわ」
今度幼稚園で盆踊りがあるし、本当は買っても良かったんだけど。
私も子供の頃作ってもらっていたしせっかくならとゆいには内緒でお母さんに頼んでいたのだった。
「ママ、きょう、これきてもいい？」
あ「うん、いいよ。
じゃあ浴衣着てお祭りと蛍見に行こっか」
「ほんと？やったー！」
「そう言うと思ってはい、これもあるわよ？」
きっと着たがるだろうと見越していたらしいお母さんは、もう1つ小さな下駄をゆいにプレゼントしてくれた。
さすがは私のお母さん。
「ばぁばありがとう！だいすき！」
2人はハグをして嬉しそうな顔をした。
✻✻✻✻✻
あ「じゃあ行ってくるね」
「気を付けて行くんだよ」
夕方になり、ゆいは作ってもらったばかりの浴衣を着て私達は蛍祭りへと行くことに。
あ「ゆい、手、繋ごうね」
「はーい！パパも！」
ゆいを真ん中に挟んで手を繋ぐと3人並んで歩き出す。
可愛い浴衣を着たゆいはこれからお祭りに行くこともあってか、カランコロンと下駄を鳴らし、ぴょんぴょん飛び跳ねながらはしゃいだ様子でとっても嬉しそうだ。
「ママ！おまつりもほたるも、たのしみだね！」
真ん中のゆいは満面の笑み。
あ「そうだね」
そういえば私が小さい頃も、今のゆいと一緒だったなぁ。
お父さんとお母さんに手を繋いでもらって、3人で一緒に毎年お祭りに行っていたっけ。
なんだか懐かしい。
それが今は自分が親となって。
可愛い娘とこうしてあの頃と同じように、並んで同じ道を歩いてお祭りに行く日が来るなんて、想像もしてなかったなぁ。
そんなことを思いながら、私達はお祭りへと向かった。
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まりぃ(プロフ) - ふみさん» ふみさん、いつも温かいお言葉ありがとうございます。本編とはまた違うお話をかけて私自身楽しかったので、また機会があれば書きたいなと思います(*^_^*)これからも心がほっと暖かくなるようなお話を書けるように頑張りますね！ (2019年8月20日 20時) (
レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 番外編もいつもほっこりさせてもらってます。まりぃさんのペースでこれからも続けていってくださいね！ (2019年8月19日 20時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - ゆりなさん» 温かいお言葉嬉しいです(;_;)これから先さらにお待たせする事があるかもしれませんが自分のできる範囲で頑張りますのでこれからもよろしくお願い致します(;_;)わー私に会ってみたいだなんて…そう言って頂けて嬉しいです！ (2019年4月2日 20時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - ふみさん» マイペースいつ聞いてもいい言葉ですね(;_;)ありがとうございます、これからもよろしくお願い致します(;_;) (2019年4月2日 20時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - かおりさん» ありがとうございます！温かいお言葉嬉しいです。お待たせする事が多くなるかもしれませんがこれからもよろしくお願い致します(;_;) (2019年4月2日 20時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まりぃ
| 作成日時：2018年12月23日 15時
