香水 ページ31
あなたside
あ「真司郎、荷物届いたよ。」
休日のある日、その日は家でのんびり映画でも観ようと言うことになっていたところに届いた1つの荷物。
真「あ、ほんま?」
届いた荷物を手渡すと、真司郎は嬉しそうな顔をした。
あ「何が届いたの?」
真「香水。」
あ「やっと届いたんだ。ずっと待ってたもんね」
真司郎はいつも香水をネットで取り寄せている。
というのも、真司郎が愛用している香水はネットでしか販売されていないらしい。
ある男性アーティストが手掛けている香水がお気に入りらしくて、今持っている香水も全てそのアーティストが手掛けたもの。
香水って実際に香りを嗅いでみてから自分の好みに合うものを選ぶんだと思っていたけれど。
一度試しで買った香水が真司郎の好みに合っていたらしく、今では新作が発表されると必ず購入している。
バッケージが凄くオシャレなその香水はリビングにあるチェストの上に並べて置かれていて、インテリアとして置いておいても何ら問題がないほどオシャレだ。
今回発売されたその香水は何でも特別なものらしく、届くのをとても楽しみにしていた真司郎。
早速届いた荷物を開けて取り出された香水は、今までの白いパッケージに透明のボトルではなく、ブラックのパッケージにブラックのボトル使用。
あ「わ、今回のはブラックのボトルなんだね。
なんだかかっこいい。」
真「Anniversaryボトルらしいで。」
相変わらずいい発音の真司郎は2本頼んだうちの1本を早速手に取ると、ワンプッシュ手首に振りかけた。
その瞬間ふわり、と広がる香り。
手首を擦り合わせたあと
真「どう?今回の。」
そう言いながら私の方に手首を近付けてきて、
私は真司郎の手首に鼻を寄せるとすぅ、と香りを吸い込む。
あ「うんいい香り、優しい香りだね。」
真「今回も当たりやな。」
と言いながら嬉しそう。
真司郎は新しい香水が届くと必ず私に香りを確かめさせる。
それは私が香水というものが実は苦手だから。
だから私自身が香水を付けることもない。
百貨店とかに行った時も極力そういう場所には近付かないし、強い香りを嗅ぐと気分が悪くなってしまう。
幸い私の周りにはきつい香水の香りを纏っている人はいないから正直なところ助かってるくらいだ。
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まりぃ(プロフ) - ふみさん» ふみさん、いつも温かいお言葉ありがとうございます。本編とはまた違うお話をかけて私自身楽しかったので、また機会があれば書きたいなと思います(*^_^*)これからも心がほっと暖かくなるようなお話を書けるように頑張りますね! (2019年8月20日 20時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 番外編もいつもほっこりさせてもらってます。まりぃさんのペースでこれからも続けていってくださいね! (2019年8月19日 20時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - ゆりなさん» 温かいお言葉嬉しいです(;_;)これから先さらにお待たせする事があるかもしれませんが自分のできる範囲で頑張りますのでこれからもよろしくお願い致します(;_;)わー私に会ってみたいだなんて…そう言って頂けて嬉しいです! (2019年4月2日 20時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - ふみさん» マイペースいつ聞いてもいい言葉ですね(;_;)ありがとうございます、これからもよろしくお願い致します(;_;) (2019年4月2日 20時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - かおりさん» ありがとうございます!温かいお言葉嬉しいです。お待たせする事が多くなるかもしれませんがこれからもよろしくお願い致します(;_;) (2019年4月2日 20時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりぃ | 作成日時:2018年12月23日 15時