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真司郎side
真「おわ?!」
あ「ありがとう、忘れん坊のじろうサンタさん。」
そう言って俺のほっぺたにちゅ、と口づけを落としたA。
それだけで顔が緩んでしまう。
真「…俺やってすぐわかった?」
あ「ふふ、わかるよ。
私を好きすぎるサンタさんなんて真司郎しか
いないもん。」
恥っず!俺、ほんま恥っずい!!
何であんな事言ったん。
耳めっちゃ熱いし…。
真「ほんまはな、イブに渡すはずやってんけど、
渡しそびれてん。」
イブの日、先にホテルにチェックインした俺は、服を着替えて待ち合わせに間に合うようにホテルを出て、Aとの待ち合わせに向かう途中、ふと目に入ったショウウィンドウ。
そこに飾られていた本革でできたリボン型のバレッタを見て、Aが好きそうやな、と思った俺は、店に飛び込んですぐに包んでもらった。
そのせいで待ち合わせに少し遅れてしまったんやけどね。
ほんまはホテルに着いた時にでも渡そうと思っとったんやけど、あんまりにも可愛い事を言ったAと、そのまま甘い時間を過ごしたから、すっかり忘れてしまって。
飲み会が終わってコートを片付けた時にポケットに入れてたそれを見つけて、渡しそびれた事に気付いた俺は、Aが寝たあとにこっそりとクリスマスツリーに隠しておいた。
そのまますぐに渡せばええもんを、こういう事してしまうのは俺のちょっとした癖みたいなもんやな。
真「貸して、つけたげる。」
バレッタを受け取って、後ろを向いたAの、緩く結ばれた髪につけてあげる。
あ「どう?似合う?」
真「おん、めっちゃ似合っとる、可愛いで。」
あ「ありがとう真司郎、すっごく嬉しい!」
にこにこと嬉しそうな笑顔を見せてくれた。
あ「でも私ばっかりもらっちゃっていいのかな」
真「ん?」
あ「私、1つしか用意してない…。」
真「はは、そんなん気にせんでええの。
それにマフラーの他にも、もうもらったし」
あ「え?」
真「Aの喜ぶ姿と、笑顔もらった。」
それが1番のプレゼント。
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まりぃ(プロフ) - ふみさん» ふみさん、いつも温かいお言葉ありがとうございます。本編とはまた違うお話をかけて私自身楽しかったので、また機会があれば書きたいなと思います(*^_^*)これからも心がほっと暖かくなるようなお話を書けるように頑張りますね! (2019年8月20日 20時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 番外編もいつもほっこりさせてもらってます。まりぃさんのペースでこれからも続けていってくださいね! (2019年8月19日 20時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - ゆりなさん» 温かいお言葉嬉しいです(;_;)これから先さらにお待たせする事があるかもしれませんが自分のできる範囲で頑張りますのでこれからもよろしくお願い致します(;_;)わー私に会ってみたいだなんて…そう言って頂けて嬉しいです! (2019年4月2日 20時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - ふみさん» マイペースいつ聞いてもいい言葉ですね(;_;)ありがとうございます、これからもよろしくお願い致します(;_;) (2019年4月2日 20時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - かおりさん» ありがとうございます!温かいお言葉嬉しいです。お待たせする事が多くなるかもしれませんがこれからもよろしくお願い致します(;_;) (2019年4月2日 20時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりぃ | 作成日時:2018年12月23日 15時