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あなたside
真司郎が予約しておいてくれたケーキは2つ。
だけど、どんなケーキを予約していたのか私は知らなくて、ケーキを受け取りに行った時も、私は車の中で待たされていた。
人数が多いから2つ予約したんだろうな、と思っていたんだけれど、美里さんが冷蔵庫から取り出してくれたケーキの箱を開けて、私は驚く事になる。
美「真司郎くん、ケーキありがとね。」
真「全然、こっちこそ。」
こっちこそ?こっちこそってどういう事だろう?
その言葉の意味がわからないままでいると、真司郎が私の横に並んだ。
美「じゃあこっちから開けるね。」
白い箱を美里さんが開けてくれて、引き出されたケーキは
あ「あ!白いいちご!」
思わず大きな声を出してしまった。
それは12月の初め頃、たまたま見ていたTVの情報番組で、クリスマスケーキの特集で紹介させていたものだった。
赤いいちごよりも数倍甘いって言われている白いいちごは、珍しいらしくて取り扱っているお店も少ない。
珍しいだけあってそのいちごを使ったタルトは、ワンカットだけでも普通の倍以上はする。
いちごが好きな私は、一度食べてみたいなと思っていて、そのタルトが今目の前にあるんだけど。
しかもワンホール…。
あ「真司郎、もしかして私が言ったの覚えてた
の?!」
真「おん、食べてみたいって言うてたやろ?」
確かに言った。
確かに言ったけど、たった1言【食べてみたいな】と言っただけだったのに。
もう、ほんとに。
どこまで真司郎は私を喜ばせるんだろう。
あ「ありがとう真司郎、すっごく嬉しい!」
みんながいるのにも関わらず、嬉しくなって横の真司郎に抱きついてしまった。
すると
末「人の家でイチャイチャしないで下さーい。」
日「なんかこの部屋熱くね?」
千「熱い熱い笑」
実「誰かさん達のせいで、一気に温度上がった
よねー。」
西「與、お前まだイチャイチャしたりねーのか
よ!どんだけだよ!
ケーキにも私情挟むな!」
真「なんとでもいえ。
嫌なら食わんかったらええやろ!」
末「食うに決まってんだろ!」
みんなから次々と飛んでくる野次に、苦笑いを浮かべる私と、可笑しそうに笑っていた美里さん。
もう1つは普通のデコレーションケーキで、やいやい言われながらもみんなで分け合って食べたのだった。
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まりぃ(プロフ) - ふみさん» ふみさん、いつも温かいお言葉ありがとうございます。本編とはまた違うお話をかけて私自身楽しかったので、また機会があれば書きたいなと思います(*^_^*)これからも心がほっと暖かくなるようなお話を書けるように頑張りますね! (2019年8月20日 20時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 番外編もいつもほっこりさせてもらってます。まりぃさんのペースでこれからも続けていってくださいね! (2019年8月19日 20時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - ゆりなさん» 温かいお言葉嬉しいです(;_;)これから先さらにお待たせする事があるかもしれませんが自分のできる範囲で頑張りますのでこれからもよろしくお願い致します(;_;)わー私に会ってみたいだなんて…そう言って頂けて嬉しいです! (2019年4月2日 20時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - ふみさん» マイペースいつ聞いてもいい言葉ですね(;_;)ありがとうございます、これからもよろしくお願い致します(;_;) (2019年4月2日 20時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - かおりさん» ありがとうございます!温かいお言葉嬉しいです。お待たせする事が多くなるかもしれませんがこれからもよろしくお願い致します(;_;) (2019年4月2日 20時) (レス) id: b565779794 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりぃ | 作成日時:2018年12月23日 15時