繋いだ手10

感謝を込めて ページ32

あなたside


【乾杯！！】


仕事終わり、私達の結婚の祝いも兼ねて、恒例の飲み会を開いていた。


今回から美里さんと輝くんも一緒で、個室を予約し、いつもの如く騒がしく始まった飲み会。


末「改めて結婚おめでとう！」


千「おめでとうございます！」


あ「こちらこそ、みなさん来て下さってありがと
　 うございました。」


美「こちらこそ、ありがとう。
　 こうして仲良くなれてほんとに嬉しい。
　 すっごく素敵なお式だった、ほんとにおめで
　 とう。」


口々に言われて、嬉しさで胸がいっぱいになる。


そのままみんなの会話は私達の結婚式の話しへ。


日「なんかさ、Aちゃんらしい式だったよね、」


西「ほんとほんと。」


実「会場も素敵だったし、和やかな雰囲気ですご
　 く良かったよ。」


あ「ありがとう、実彩子。」


盛大な式ではなかったにしろ、来てくれた人達の笑顔が溢れる式ができて、私も本当に楽しかった。


もうあれから1ヶ月近く経つけれど、今でも鮮明に覚えていて、まるで昨日の事みたい。


話の流れついでに、私は今日、改めてみんなに伝えなきゃと思ってる事がある。


あ「みなさん、式の時は本当にありがとうござい
　 ました。
　 みなさんからの歌の贈り物、すっごく嬉しか
　 ったです。」


式が終わった直後と、ラウンジで集まった時にお礼は伝えていたけれど、改めてみんなに感謝の気持ちを伝えたくて。


西「俺達もさ、やってて楽しかったよ。」


末「そうそう、歌の贈り物なんてさ、こんな機会
　 でもないとすることないし。
　 すげー楽しかったよな。」


日「俺も。あんな真剣にピアノ練習したの久々だ
　 ったわー。」


千「だっちゃん毎日練習してたもんね笑」


実「真司郎から絶対秘密だって言われてたし、
　 バレたらどうしようかと思って、会議だって
　 言って抜ける時に、毎回ヒヤヒヤしてたんだ
　 から。」


真「バレたら元も子もないやん。
　 俺は西島が口滑らすんちゃうかと思って、
　 ヒヤヒヤしとったけどな、」


西「お前な、俺そんな口軽くねーし！」


真「どうだか、」


いつもの調子の2人を横目に、


あ「みんな歌すっごく上手くて、びっくりしち
　 ゃいました。
　 それに、みんなからの気持ちがすごく伝わっ
　 てきて、感動して…。」


思い出しだけで、目頭が熱くなってきてしまう。

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