繋いだ手3

友達 ページ8

真司郎side


久し振りに引っ張り出してきた卒アルやアルバムをAと一緒に見てんねんけど、懐かしいなぁ。


俺が英語に興味をもつきっかけや大学内の事話したり、西島確かに今と比べるとチャラいな、なんて話ながら。


大学時代に仲良かった奴らと撮った写真を見てたAがなんや難しい顔や不安げな顔してなんか1人百面相しとる。


こういう時って1人で何か考えとる時。


前に比べたら思っとる事言うてくれるようになってきたけど、写真見てて何か引っ掛かることがあったんやろな、あるんやったら言ってほしい。


今まで別に隠してきたとかそんなんやないけど、会社入ってからその時の友達に会うこともなかったし大学時代の事とかは話してなかったもんな、それに俺は共学やったからもちろん女の子もおるわけで、きっとそのへんの事考えとるんやないかな、と思うねんけど。


俺は百面相しとるAの頬を突きながら言うと驚いた顔してる、無意識か、てそらそうやな、意識して百面相する人なんておらんもんな笑。


真「A何か考えとるんやろ？
　 前も言うたけど何かあるんやったら言う
　 て？」


少し困り顔をしたAは俺と目線を合わせて口を開いた。


あ「女の子のお友達とか、やっぱりいるよ
　 ね？」


やっぱり俺が思ってた通りや、そら気になるよな写真にも写ってるし。


というか会ってへんから正直忘れてたってこともあんねんけど。


真「Aここ座って。」


俺はソファに深く座り直すと足の間を叩いた。


その仕草を見たAはゆっくりと立ち上がると素直に足の間に座って俺に身体を預けてくれる。


ほんま可愛い。


後ろからお腹に腕を回してAを抱き締めながら


真「今まで会うこともなかったし話した事なか
　 ったもんな。
　 写真にも写っとるけど何人かおるで。」


Aの膝の上に置かれたアルバムに手を伸ばすとペラペラと捲る。


真「1番仲ええというか、いつも一緒におったの
　 はこいつらやなー。」


そこにはもちろん西島と、あと2人の男女。


大野雄大と中島麻未(あみ)


西島同様大学時代に知り合った2人。


俺らは大体いつも4人でおった、4人でいつもくだらない話や遊びに行ったり、課題について一緒にやったりとかそんな感じ。


あ「この人可愛い人だね。」

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