繋いだ手3

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あなたside


そうなんだ、2人もドキドキするんだ、と聞いて少し安心した。


あ「私ね、いまだに抱きしめられたり、その…キ
　 ス、したりするとドキドキしちゃって。
　 胸の音が真司郎に聞こえちゃうんじゃない
　 かってくらい。
　 それって私だけなのかなって、真司郎は私
　 に触れられてドキドキとかするのかなっ
　 て思ったり。」


同窓会の話を聞いた時に、真司郎には元カノさんがいたって事は聞いてたから、慣れてるって言い方はしたくないけど、私だけがドキドキしてるんじゃないかって思ったりする。


実「そうだなぁ、私は真司郎じゃないからわか
　 らないけど…真司郎もしてるんじゃないか
　 な？というか私はAがなんだか羨
　 ましいな。」


あ「う、羨ましい？！」


実「Aは真司郎が初めてっていうのもあ
　 るかもしれないけど、初めの頃のトキメキ
　 っていうの？
　 胸の高鳴りがずっとあるってことだよ
　 ね？」


実彩子は優しい顔をして話してくれる。


実「それってさ、凄く素敵な事だと思うよ？
　 付き合いが長くなれば長くなるほどやっぱ
　 りそういうトキメキって少なくなるか
　 ら。」


あ「…そういうものなの？」


千「確かにそれはありますよね、私も前の彼氏
　 のときはそのうちに慣れっていうのかな？
　 キスしても抱き締められてもドキドキなん
　 てしなくなってたし、それが当たり前って
　 いうか…別れる前とかはそんな胸の高鳴りと
　 か全然なかったですもん。
　 だから別れたっていうのもあるし。」


私はいまだに毎日真司郎の事を好きになっていく、それはちょっとした仕草や私に向けてくれる笑顔、それに甘えてくれるところも、からかわれたりしても嫌になるとかそんな事は全くなくて、そんな真司郎の全てが愛おしく感じる。


これはきっとこの先もなくなることなく、ずっと続くと思う。


あ「私ね、毎日真司郎の事、どんどん好きにな
　 っていってるのがわかるの。
　 こうして恋人同士になってからも好きな所
　 が増えていってて、もうどうしようもない
　 くらい…。」


なんか自分で言っておきながら照れてしまう。


実「はぁ〜真司郎ってほんと幸せ者、ほんと腹
　 が立つくらいだわ笑」


千「Aさんってほんとに可愛い。」


実「Aのそのもっと触れてみたいって気
　 持ちも全然おかしいことじゃないよ？」

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