繋いだ手3

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真司郎side


日「ある一定期間以上そういう行為がなかった
　 りとかの事言うんだけどね、身体面ではリ
　 セットされるわけじゃないんだけど、気持
　 ち的に初めての時みたいなって言うの？感
　 情？に戻ってるのかなーって。
　 身体面だけじゃなくて、精神面とかそうい
　 う気持ちの部分でもそういうふうに言う事
　 があるみたいなんだよ。」


ふーんそんな事があるんや、確かに彼女おった時のそういう行為に対して感じてたのと今Aに対して感じてる気持ち的な部分はあきらかにちゃう。


彼女おった時は興味本位って言い方は悪いけど求められればそれに応えてきた、って感じ、やけど今はちゃう。


うまい事言われへんねんけど、初めてってその言葉の通り1回しかないものやから、俺がどうのこうのと言うよりAに嫌な思いをさせたくない、その事を何度思い出しても幸せな気持ちになれるようにしてあげたいし、俺もそうでありたい。


やってAと俺の初めてなんやから。


それにそうなった時、その1回1回を大事に、大切にしていきたい。


強引にでも奪おうと思えば奪える、やけどそれはしたくない、というかそんなん最低やん。
女の子って男よりもデリケートやし、色んなリスクみたいなんもあるし、それにそんな趣味なんか更々ないし、きちんとAの覚悟っていうか準備的なものができてからって思っとる。


Aがどう思っとるのかわからんけど、俺とそうなってもいいって思えるまで、思ってくれるまで、俺はいつまででも待つつもりでおる。


やから我慢もなにも、焦ってへんし焦らすつもりもない。


俺はAとおれればそれだけで幸せやし、口づけ1つにしても、抱きしめ合う事にしてもあんなに幸せな気持ちになった事ってない、今でも十分幸せでその先の延長線上にそういう行為があれば、それはそれでまた幸せやろうなって思うし、だから優しくしてあげたい。


末「ある意味真司郎にとっての初めてって事で
　 もあるもんな。
　 お前が今までどんな付き合い方とかしてき
　 たのかはしんねーけどさ、Aちゃん
　 の事がほんとに大切なんだなーっていうの
　 が見てても伝わってくるし。」


西「ほんとにそれ、お前がこんなに嫉妬深くて
　 独占欲も強いなんて知らんかったわ。」


真「そんなん俺も知らんかったし。」


Aの事好きになってから気付くことばっかりや。

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