涙 ページ34
真司郎side
俺普段泣かへんからめっちゃ恥ずかしいねんけど。
でもあの時はしゃあないよなぁ、西島のあんな姿見てしまったら胸にぐっとくるもんがあって思わず涙ぐんでしまった。
西島が普段はあんまり見せへん真剣な顔をして挨拶をする姿に、胸に込み上げてくるものがあった。
2人の事を俺もそばでずっと見てきたし、普段はおちゃらけとるくせにいざって時は真剣に話を聞いてくれるし力になってきてくれた西島。
大学からの付き合いやけど、俺にとって大切な存在には変わりない、それは宇野ちゃんも同じ。
そんな大切な2人がこれから先の人生をずっと2人で歩んでいくと決めて、嬉しいに決まってるやん。
やから不覚にも貰い泣きしてしまったんや。
まだニヤけ顔のAに俺は恥ずかしさを隠すように抱き寄せると、ほっぺたを軽く摘んだ。
真「Aニヤニヤしすぎ。」
あ「真司郎、いひゃい。」
なんともマヌケなその言葉に笑いがもれて、指を離すと頬をひとなでする。
真「Aは予想通りよく泣いてたな?」
あ「だって抑えられなかったんだもん。」
ほっぺたをプクッと膨らませて少しむぅとすると、再び写真に目線を落とす。
あ「ほんとに幸せそうで私も幸せ分けてもらっ
ちゃった。」
言いながらまた潤み始めたAの瞳。
真「ほんま泣き虫さんやな。」
こぼれ落ちそうな涙を指で掬いとると、少しはにかんだ。
こんだけ泣き虫さんで自分の時どうするんやろ、それこそ胸貸したらなあかんな。
宇野ちゃんも泣いてたし、2人して号泣するかも?
でも意外と自分の時は泣かへんかったりして、
それはそれでちょっと寂しいな。
なんて、俺1人気の早いことを考えてしまっとるけど、俺やって夢見るくらいええよね。
まだ俺達は恋日同士になってそんなに経ってへんけど、Aは俺との未来とか考えたことあるんやろうか。
俺はこれから先もずっと2人で歩んでいきたいと思っとる、もうAなしとか考えられへん、それくらいAの存在が大きくて大切で。
もう好きとか大好きとか、愛おしいとかそんな言葉では表せんくらいのこの気持ちはなんて言ったらええんやろう。
Aがいてくれれば、隣で笑ってくれとればもうそれだけで俺は幸せ。
今も隣で嬉しそうに写真を眺めるAを見つめて、1人幸せを噛み締めた。
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まりぃ(プロフ) - ふみさん» ふみさんいつもありがとうございます、そう言って頂けるのが本当に嬉しいです(;_;)これからもがんばります!! (2018年3月28日 22時) (レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
ふみ(プロフ) - 続編も楽しみです。いつも、楽しみに読んでるので、これからも、頑張って下さいね! (2018年3月28日 22時) (レス) id: 017350f460 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - みいちゃん☆さん» みいちゃん☆さんありがとうございます!今必死に書いてるんですが私の中で重要な部分なのでかなり時間がかかってしまってます…今日1つは必ずupしますので気長にお待ち頂ければと(TдT)お待たせしてしまいますがよろしくお願い致します(;_;) (2018年3月24日 20時) (レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
みいちゃん☆ - いつも見てます!続きが気になって仕方ないです!早く真ちゃんとひとつになってほしいです!今日はアップしますか?もう読みたくてやばいです! (2018年3月24日 19時) (レス) id: dd4caffcff (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - かなさん» かなさん、ありがとうございます(^_^)頑張って書きますので見守って頂ければと思います(*´∀`) (2018年3月17日 12時) (レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりぃ | 作成日時:2018年3月3日 13時