繋いだ手3

友人 ページ27

あなたside


控室を後にして受付を済ませると披露宴まで時間があるから、私達はホテルの中庭に出た、そこは日本庭園が広がっていて神前式を済ませたあと2人が出てくる事になっている。


あ「実彩子綺麗だったなぁ、それにしても昨日
　 の雨が嘘みたい。」


千「だっちゃんが俺がいるから大丈夫だって言ってましたよ、ね？だっちゃん。」


日「俺絶対的晴れ男だから。」


末「お前昔からそうだったよな、雨降ってても
　 何かある時必ず晴れてたもんね。」


ほんとに昨日の雨が嘘みたいな晴れ渡る空。


日「俺がいれば必ず晴れるから心配ないよ
　Aちゃん、與くん。」


日高さんがそう言うと私と真司郎にみんなの目線が集まり、隣の真司郎は何だか気恥ずかしそうにしてる？


んーなんかよくわかんないけどお礼言っといた方が良さそう？


あ「ありがとうございます？」


千「なんで疑問形なんですか笑」


なんとなく疑問で返してしまい、笑いが起きた。


それからもみんなで談笑していると、2人の男女が近付いてくる。


大「與、こないだぶりだな。」


真「おー雄大、それに中島も。」


その2人は真司郎が同窓会に行く前アルバムで見せてくれた大学時代に仲の良かったという2人だった。


真「紹介するわ、俺の恋人のA。」


真司郎に【俺の恋人の】と言われて、思わず顔が緩んじゃう。


あ「初めまして、同じ会社のデザイン課にいま
　 すAAです。
　 お2人の事は少し前に仲が良かったと聞いて
　 います。」


できるだけ笑顔で挨拶をした。


大「初めまして大野雄大です。」


中「中島麻未です。」


大「Aさん写真で見るより可愛いね。
　 こないだの同窓会で與が嬉しそうに話して
　 くれたんだよ。な、與。」


大野さんと言う方は爽やかな笑顔を浮かべながら真司郎に目線を向けて話し、真司郎はと言うと照れたような顔で頬を掻いていると思ったら


真「可愛いやろ？」


と何故か得意そう？


あ「真司郎私の事話したの？…何話したの？」


変な事話してないよね？というふうにちらりと真司郎を見ると笑顔を返された。


大「可愛い自慢の彼女だってずっと惚気けてた
　 よ笑」


真「やってほんまの事やし。」


そう言いながら私の肩を抱き寄せた。


中「ほんと、可愛い人…。もしよかったら…仲良
　 くしてくれる？」


真司郎の大切な友人だし、笑顔でもちろんですと返した。

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