繋いだ手3

特別編　WhiteDay ページ23

真司郎side


【休日設定です】


夜部屋でTVを見ながらまったりしてるとWhiteDayの特集をやっとった。


そうや明日やんAから色々貰ったしお返ししたい、けど何がええやろ？
何か欲しいもんとかあるかな？
どうせやったらAが欲しいもんあげたい。


真「A何か欲しいもんある？」


俺の足の間に座っとるAに問いかけてみた、最近の俺はAを足の間に座らせて後ろから抱きしめるのがお気に入り。


あ「欲しいもの？」


真「明日WhiteDayやん？」


あ「えーいいよ、私も貰ったもん。」


Aの事やからそう言うと思った、けどそれとこれとは別やねんて、俺が何かしてあげたいねん。


真「俺がしてあげたいの、何かない？
　 行きたいとこでもええし何でもええで？」


あ「…何でもいいの？ほんとに？」


俺に身体を預けたままAは少し振り返ると上目遣いで見てきた。


あ「じゃあ…パジャマが欲しい。」


パジャマ？そんなんでええの？


真「どんなパジャマが欲しいん？」


あ「…真司郎とお揃いのパジャマがいい///」


へ？俺とお揃い？
そういやこないだ西島の結婚祝いもお揃いのパジャマにしてんけど、あれAが選んでんな。


真「こないだも西島達にあげたけど、何かある
　 ん？」


Aはお腹に回してた俺の手を取ると指を絡ませてくる。


あ「あのね、うちの両親の話なんだけどいつも
　 お揃いのパジャマ使ってるの。
　 お母さんにね、前に何でお揃いなの？って
　 聞いたことがあって。」


Aの両親の話とか初めて聞くな。
どんな両親なんやろう。


あ「その時に、お母さん達はもう若くないから
　 堂々とお揃いとか着れないけど、でもいく
　 つになってもお揃いの物が欲しいんだって
　 言ってた。
　 それで家の中でなら恥ずかしくないパジャ
　 マでお揃いにしてるんだって。
　 それとお父さんと喧嘩したとしても、お揃
　 いのパジャマ着てると、何だかそれだけで
　 もう喧嘩してた事とかどうでもよくなっち
　 ゃうし、喧嘩しても本当は仲良しなんだっ
　 て再確認できるし、これは仲良しの証なの
　 よって言ってたの。」


Aは嬉しそうな顔をしながら話してくれた。


あ「それ聞いてなんかいいなって、お母さん可
　 愛いなって思ったんだ。
　 西島くん私達の格好見て羨ましいって言っ
　 てたし、あの2人にはずっと仲良しでいて欲
　 しいから、あれにしたの。」

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