繋いだ手2

笑顔 ページ30

実彩子side


4人でいちご狩りに来て今は2人ずつに別れていちごを食べたり摘んだりして楽しんでるとこ。


実「隆弘これ甘いよ。」


西「どれ？ほんとだ甘いな。」


隆弘と2人でいちごを堪能してると真司郎のAを呼ぶ声が聞こえてきて2人の方を見た。


呼ばれて並んだ2人はお互いにいちごを食べさせあってる、いやいや見てるこっちが恥ずかしいから(笑)


でも2人とも子供みたいで無邪気なその様子が微笑ましい。


朝迎えに行ったときも同じ格好してて驚いたけど、2人とも似合ってたな。


Aが真司郎の為に服選んでたのは一緒にいたから知ってたけど、まさか真司郎もAの為に同じの選んでたとはねぇ。


凄い偶然だけど、なんかいいなそういうの。


ペアルックって言葉自体がなんかもう恥ずかしくなる歳に私達はなってきてるけどちょっと羨ましいなとも思った、隆弘も呆れたような顔してたけど羨ましかったみたいだしね。


なんかあの2人ならそういうのも許せちゃうというかなんというか、ほんとお似合いだわ。


2人でいちごを食べさせあってるところもなんか可愛いなぁ、それにあの笑顔。


実「ね、隆弘。なんかさあの2人似てきたと思わ
　 ない？」


2人に目線を向けたまま隆弘に言うと、隆弘も2人に目線をずらす。


西「うんそうだね、なんか笑い方とか笑ったと
　 きの顔というか雰囲気？似てきたよな。」


実「そうなんだよね、全く違う2人なんだけどな
　 んか笑顔がさ、似てるんだよね。」


ペット飼ってると飼い主に似てくるっていうじゃない？なんかそんな感じ？(笑)


全く違う2人なのに同じような顔して笑ってる様子を見てるとなんだかほっこりしてくる。


2人が仲睦まじくしてるところを見るのが今私の癒やしでもあるんだよね、なんか可愛いの。


西「與があんな顔するなんてなー、大学の時の
　 事思うとほんと信じらんねぇわ(笑)」


実「そんなに今と違うの？」


西「まぁもともとよく喋ったり笑ったりするや
　 つだったけど、なんつーか表情が優しく
　 なったよねあいつ。
　 ほんと笑い方がAちゃんと似てきて
　 る。」


2人に目線を向けたままの隆弘はそんな2人を見つめて嬉しそうな顔をした。


実「私達もあの2人に負けないようにしなきゃ
　 ね？」


言いながら隆弘にいちごを向けると、嬉しそうに頬張ってくれ微笑み合う私達もきっとバカップルだな、なんてね？

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