繋いだ手2

・ ページ23

真司郎side


日「燃え上がっちゃったって、まぁわかるけど(笑)」


末「結果的には授かり婚になったんやけど、俺
　 帰国したらプロポーズしようと思っとった
　 んよ。
　 順番ちょっと逆にはなったけど、守るって
　 決めたけん。」


笑顔から一変真剣な表情で話す末吉さんは格好良い。


日「幸せになれよ。」


末「おう、ありがとな。」


今日はなんかみんなの幸せな報告を聞いてこっちまで幸せな気分になる、
隣のAも嬉しそうにずっとにこにこしとるし、そんなAを見てると俺も笑顔になるわ。


末「ところで日高と千晃ちゃんはどれくらい付
　 き合ってんの？」


日「俺達？俺達はまだ最近だよ。」


末「ふーん、千晃ちゃんこいつ手早いから気を
　 付けてね(笑)」


日「秀太お前な…間違ってねえけど。」


千「ちょっとだっちゃん///」


日「いて！ほんとの事だしいいじゃん。」


千晃ちゃんは顔を赤く染めて隣の日高さんの肩を叩いてる様子を見ると、2人はもうそんな関係なんや、と察する。


末「あ、もう出されちゃった感じ？(笑)」


……。


こういう話になるの想像出来とったしええんやけど、いや良くはないけどとばっちり受けんようにしとこと思いながら、隣のAを見るとグラスに口をつけて中身を飲み干しとる。


末「真司郎お前はどうなんだよ。」


うわきた、もうほんまこっちに振らんといて、
てか末吉さん酔ってるやろ！


俺とAまだそんな関係ちゃうしペラペラ話すことでもないし、それにAとそんな話まだしたこともないし…てかほんまそっとしといて。


隣のAはというと話は聞こえとるはずやけどその表情はにこにこしとるだけで何を思っとるんか読み取れん。
てか、A顔赤ない？それは話に照れとるって事？


あ「私は毎日幸せですよ。」


みんなの方を向いて発した後俺を見るAは頬を染めて目がとろんとしとる。


…あ、これこの前と一緒や。


真「A、もしかして酔っとる？」


あ「酔ってないよー？ふふ。」


なんて笑ってるAは確実に酔ってるやろ。


真「Aもうウーロン茶にしとき。」


あ「まだ飲めるよ？」


真「あかん、すいませんウーロン茶下さい！」


店員を呼んで頼むと【まだ飲めるのにー】なんて頬を可愛く膨らませてもあかんで。


俺は話を逸してなんとかその場を乗り切った。

嬉しい→←衝撃発言

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す