繋いだ手2

衝撃発言 ページ22

真司郎side


あの西島が結婚か、俺らももうそんな歳やねんな。


西島と宇野ちゃんは3年近く付き合っとったしそろそろ次の関係に進んでもおかしくない。


2人で出掛けた日ジュエリーショップで西島が受け取ってたもん見たから俺は知っててんけどね、それにそれとなくあの日に聞いとった。


西島に対して気恥ずかしさから素直になれへん俺はああやって茶化したけど、ほんまは2人が結婚するって聞いて凄い嬉しいし、2人には感謝しとるんやで。


不器用な俺達の事をずっと気にかけて時には厳しい事も言ってくれたし、何よりもそばでずっと見守っててくれた。


もちろん2人がおらんかったらAとこうしておれてないやろうし、2人にはほんまに幸せになってほしい。


そんな事を考えっとたら、近くに座ってる末吉さんが呟いた。


末「ったくなんだよ、ボッチなの俺だけや
　 ん。」


ほんの少し不貞腐れたような表情を見せ確かにこの場に1人でおるんは末吉さんだけ。


日「秀太長く付き合ってた彼女いたじゃん、
　 幼馴染だったっけ？呼べば？」


末「あ〜あいつ今無理、妊娠中だから。」


さらっと言われた発言に賑やかに話していたその場がしん…と静まり返り、
当の本人は涼しい顔してビールに口をつけている。


日「…は？妊娠って、どういうことだよ？！」


西「妊娠って…。」


いち早く反応した日高さんと西島が問うと、それまで平然とした顔でビールを飲んでいた末吉さんがパッと笑顔になる。


末「俺結婚したの、んでパパになりまーす。
　 て言っても、授かり婚やけど。」


と耳元を触りながらも嬉しそうに笑窪を作った笑顔を見せる。


西「なんで早く言ってくれないんすか！」


末「やっと安定期入ったけんさ、それまでは何
　 があるかわからんけん黙ってた。
　 黙っててごめん。」


日「秀太がパパかー、めでたいじゃん！
　 それにしても授かり婚ってなんか秀太らし
　 くねぇな、俺はお前段階踏んでからだと思
　 ってたわ。」


日高さんに言われて照れたような困惑したような顔をする末吉さんは


末「なんつーか、俺もLAにしばらく行ってたん
　 やけど帰国してお互い燃え上がっちゃっ
　 た、つーの？(笑)」


あ、なんかこの流れやばいかもしれへん。


俺にとってはタイムリーすぎるんやけど…。

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