眠り姫 ページ2
真司郎side
取引先の都合で休日出勤せなあかんとか。
せっかくの休みAと出掛けようと思っとったのに丸潰れやん。
しかも思ったよりも会議長引いてもうて、もう日が傾いてきとる。
でも何とか先方と取引まとめることができたしええとしよか。
手早く片付けをして会社を後にする。
休日やから車で来たし、A待ってるからはよ帰ろ。
マンションに着いて鍵を開けると中に入り
真「ただいまー。」
と声を掛けるけど、しんと静まり返った部屋。
Aおらんの?
玄関を見るときちんと揃えられたAの靴があるし、家にはおるみたい。
少しの不安を抱えながら廊下を進み、リビングに入るけどそこにAの姿はない。
鞄を置いてネクタイを緩めながら
真「Aー?どこー?」
と声を掛けながら部屋を歩き回る。
おらんなぁ、どこいったん?と思いながら着替えようと寝室に向かう。
真「Aーどこ…。」
寝室のドアを開けるとそこにベッドの上で気持ち良さそうに眠っとるAを見つけた。
ベッドの上で小さく丸まり夕日を浴びて眠る姿は、まるで童話から抜け出してきた眠り姫のよう。
その可愛らしくも美しさを纏う姿に息を呑む。
起こさないようにそっと近付いて、ベッド脇に座り眠るAの顔を覗き込んだ。
長い睫毛にきちんと閉じられた瞳、ほんの少し開いた唇。
そのどれもが愛しくて、顔に掛かった綺麗な長い髪をそっと後ろに流す。
近くには綺麗に畳まれた洗濯物、それにベッドのシーツが朝と変わっとるのに気付く。
いつもよりは遅いといっても休日でもAの朝は早い。
朝食を作ってくれてそれが終わると、テキパキと家事をこなしていく。
部屋の掃除は俺がいつもするんやけど、今日は出勤になってもうたから全部1人でやってくれたんやな、と綺麗になった部屋を見たらわかる。
ほんま俺にはもったいないくらいや、こんなええ子。
気持ち良さそうに眠るAを見つめそんな事を思い、愛しさから口づけを落とした。
その時
あ「…ん。しんじろ?」
ふわりと瞳が開いて
あ「おかえり。」
真「Aただいま。」
見つめ合って微笑み合い、Aから伸ばされた手が俺の首元に届いて引き寄せられ優しく抱き締められた。
俺の口づけで目覚めるAは
俺だけの愛しい愛しい眠り姫。
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まりぃ(プロフ) - miさん» miさんありがとうございます^_^毎回面白くないんじゃないか…と不安だったので本当に嬉しいです!まだまだ書きたい話が沢山なのでまだまだ続きますが、これからもよろしくお願いしますね^_^またよければ感想お聞かせください(*´∀`*) (2018年2月28日 19時) (レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
mi(プロフ) - もう見ててドキドキしちゃいます(//∇//) 何回も評価おしたいくらいこの作品に恋してます、、、笑 飽きない作品ですごいなあって尊敬します!!! (2018年2月28日 18時) (レス) id: 6ed7446538 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - じゅん@晴さん» じゅん@晴さんはじめまして(^_^)わぁ嬉しいお言葉ありがとうございます。そんな風に言って頂けて本当に嬉しいです(^_^)これからも頑張って更新しますので楽しんで頂けると幸いです(*´∀`*) (2018年2月20日 11時) (レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
じゅん@晴(プロフ) - 初めまして。まりぃさんの作品、とても癒されますし、心がぽかぽかします^ ^ 更新楽しみにしています!頑張ってください☆ (2018年2月20日 10時) (レス) id: 50de3eb8f3 (このIDを非表示/違反報告)
まりぃ(プロフ) - ゆりあさん» ゆりあさんありがとうございます、凄く嬉しいです(^_^)少しでもドキドキとキュンとときめくお話を届けられたらと思いますので、これからもどうぞよろしくお願い致します(*´∀`*) (2018年2月11日 19時) (レス) id: f415f217df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まりぃ | 作成日時:2018年2月11日 13時