あなたのことが好きでたまらないんです

Episode 5　Negiryo side ページ6

・ねぎりょー。side

ああ泣いちゃった。別に泣かせるつもりはなかったんだけどなぁ。彼女の泣いてる顔は見たくない。

フレントみたいに俺は女の子の扱いなれてるわけじゃないから何も言えなかった。

も「ねぎ、Aちゃん泣いてたけどなんかしたん?」

否定できない。だって俺が悪いから。

も「本当にお前不器用だよなぁ。全然事情を言わないからAちゃん泣かせるし。AちゃんもAちゃんで南のことを鵜呑みにするし」

ね「大体俺南のことすげえ嫌いだし」

も「あははwwwねぎは去年あんなことがあったからな」



あんなことというのは去年のバレンタインデーに起こった。俺も何人かの女子にもらったりはしたけどすべて断っていた。好きな人にしか貰いたくなかった。

そんな中、俺は学年で一番権力のある南にクラスメートの前で告られた。もちろんチョコレート付きで。

顔はタイプじゃないし、なにしろぶりっ子なのがすごい嫌だった。

俺は振った。

そうしたら次の日から何故か俺は南の彼氏として認識されていた。ベタベタくっついて気持ち悪くて。クラスの奴らが止めてくれたから別れたことになったみたいだった。


だからこそあいつからAさんを守ってあげたかった。

泣いた顔なんて一番見たくない相手を泣かせちゃったな、俺は最低だ。

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