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ミルフィーユされたバーベナの香り ページ9

ひとしきり説明した後、ヴァンパイアが言った。


アーサー「あと、これ。
この間その辺にあった箱落として、
中のもん拾ってたら出てきた。


箱にmomって書いてあったから、
お前の母ちゃんのだろ。


使えるから渡そうと思ってて、忘れてた。」


『ママの…?』


渡されたのは小さい金属とガラスでできた
容器に、バーベナが入ったネックレスだった。


アーサー「お前、一人暮らしだよな。
世の中物騒なのに女の子1人で無防備にしやがって。


母さんとは離れてるのか?元気なのかよ。」



『ママ…ママは、3年前に死んだわ。』


アーサー「!」


『両親は交通事故でね…橋から落ちたの。
私は助かったのだけれど。
今は親戚の男性の養子に入っているの。

とても優しい人だったから、
すぐパパと呼べて、今はもう家族同然だわ。』


アーサー「あー……そうか、悪い事を聞いたな。」


『いえ、大丈夫よ。
でもどうしてママがこんなものを…
普通だったら持たないのに。』


アーサー「あんまり趣味で持つような植物じゃないな。


飽く迄 推測だが、そうなると分かることは…」



『……ママ、は…』



アーサー「…“ヴァンパイアと関わっていた”」



ママも…!?



『一体何で…』


アーサー「それ持ってるってことは
少なくとも俺らは敵だったらしいな。


まぁ、着けとけよ。」


ヴァンパイアは前から私の首に手を回し、
ネックレスをつけてくれた。


アーサー「ヴァンパイアはちょっとやそっとじゃ
死なないけど、心臓を刺されたら死ぬ。
もし武器がない時は椅子でも蹴って、
適当に杭の代わりになるもんを作れ。

少なくとも時間しのぎにはなる。



まぁ言い換えれば、
“俺たちも心臓に杭を打たれたら死ぬ”からな。」



『!わ…分かったわ。』


こいつとアルが死ぬ。


そんなこと、私には想像できなかった。




その後、アルも帰ってきて、
またまたいろいろな武器をもらった。


私には未知の世界とはいえ、
ヴァンパイアの世界にこんなに武器があるなんて、
驚きとともに、うまくやっていけるか不安も感じた。

強引 ズッパイングレーゼ→←クッシェした武器



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青蝶(プロフ) - なおさん» ありがとうございます(歓喜)皆様の暖かい御支援が励みになっております(_ _) (2015年8月28日 11時) (レス) id: 99c48319eb (このIDを非表示/違反報告)
青蝶(プロフ) - なおさん» なんてこった/(^o^)\ぱんなこった\(^o^)/のほうですか?w (2015年8月28日 11時) (レス) id: 99c48319eb (このIDを非表示/違反報告)
なお - すっごくいい作品ですね! (2015年8月28日 2時) (レス) id: 51bdff1220 (このIDを非表示/違反報告)
なお - 題名がw (2015年8月28日 2時) (レス) id: 51bdff1220 (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - がんばれ!!! (2015年8月21日 22時) (レス) id: 4ef3f00aa1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:青蝶 | 作成日時:2015年5月9日 22時

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