【APH】彼の方は吸血鬼*.２

クッシェ ページ38

アル｢…誰、が、ムリだよ…


叩きのめす…！！｣



フェリ｢わぁー、勇ましい♪ｸｽ！｣




〜Aside〜



…どうすれば…



両手両足、鎖に繋がっているせいで
思うように身体が動かせない。



ジャラ、ガチャガチャガチャ！！




『…ほんっともう…;;;;』



首輪が外れただけ、まだいいとしよう。



だけどこのまま放っておいたら、
きっと2人が危ない…！！



でも身動きも取れない。



『っっくそっっ…！！((ガッッ…！！』



ｶｼｬ、ｷﾗｯ！



『！！？;;』



蹴った弾みでテーブルが動き、
その上のものが倒れたみたいだ。



…そしてテーブルの端に動いてきた、光。



『ナイフ…！！;;;』



あれがあれば、もしかしたら…！！



落ちそうになっているが、届かない。



『…;;;』



ガッッ！！



ガッシャンッッ


ｶｼｬﾝｯｯ


ｶﾗｶﾗｶﾗ…



テーブル脚に回し蹴りをすると、
案の定テーブルは倒れ、
遠くではあったが、見事にナイフも転がった。




足や手を伸ばして、必死に取ろうとする。



『…っ届…け…！！』



お願い…！！




〜アーサーside〜



アルを見つけると、

あいつも一緒にいた。



アーサー｢アルッッ！！！｣



アル｢っ、アーサー！？

だめだ、君はAを探せ…！！｣



アーサー｢っおい、血ぃ出てんじゃねぇか…！！｣



アル｢俺、に、構うなって…！｣




アーサー｢！！;;｣




息をきらすアルの後ろに、
冷酷な顔をしたフェリシアーノが
立っているのが見え、



フラ…



アーサー｢…ア…ル…？;｣



バタ…！！



俺の目の前で、アルは倒れた。



フェリ｢…言ったでしょ？お前には興味ないって｣



ﾌﾞﾙﾙ…ﾌﾞﾙﾙﾝ…



チェーンソーから、アルの血が滴っている。



ｶﾗｶﾗｶﾗ…ﾝ



足元に、アルのつけていたお面が転がってきた。
(↑どこぞのホラー映画の)



アーサー｢…っあ、あ…ぁ;;;｣




俺の昔の“記憶”が押し寄せた。





《アル｢…｣




アーサー｢アル！アル！！


お願いだしっかりしろ、頼む頼む…！！


目ぇ開けてくれ…泣｣》




300年前、


銃で撃たれ、血まみれで横たわるアルを
俺は何も出来ずに震える手で抱きしめていた。


アルは、俺の手の中で冷たくなってきていた。




アーサー｢っは、はぁ…;;;;｣



アルが、


アルが死んだ



ヴァンパイアになった今は死ぬわけがないのに、
俺の頭からはその考えが離れない。

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