クレーム・ドゥーブル ページ36
フェリ｢お前はいいよね、いつも楽しそうで…
みんなに愛されてて……、幸せそうにさ。｣
ひとつだけテーブルがあり、
位置からして見えないが
その上に置かれているであろう
チェス盤のコマを弄びながら、
フェリちゃんはまた寂しそうにする。
『…？;』
フェリ｢友達も充分にいるし、
男にも女にも好かれてるし。
何人もの男に取り合われてさ、
どういう気分なの？
どうやってたぶらかしたの、
清楚そうな顔して実はビッチなの？｣
『たぶらかしてなんかないよ、
第一取り合われてもないし！』
フェリ｢…どうだか｣
『…どうでもいいけど、
寂しいからって私たちに当たらないでよ』
フェリ｢…はぁ？苦笑｣
『貴方は、綺麗なものを壊すとか言って、
自分の寂しさを紛らわしてる。
私にはそう見える』
フェリ｢何言ってんの？
そんなわけないじゃん｣
『じゃあ何故ときどき、
そんな寂しそうな顔をするの？』
フェリ｢…してねぇよ｣
私の前にフェリちゃんがしゃがんだ。
『してる。
自分からは見えないでしょうけど。
…貴方も愛されてるよ。
女の子にモテているし、
ルートさんもいる。
お兄さんだって___((ｷﾞｯ
((ガッ！！！
〜っっ;;;』
フェリちゃんは怖い目で私を睨むと、
持っていたナイフを勢い良く
私の頭のすぐ上に突き刺した。
フェリ｢＿俺に兄ちゃんがいるって、どこで知った？？｣
『っ;;;ゾクッ』
どうしてこうヴァンパイアって、
人間離れした顔をするのだろうか。
顔が近いためにより一層迫力がある。
ジャラ…
しかしこのナイフのおかげで
首輪の鎖の根本の方がちぎれたみたいだ。
どれだけ強く刺してんのよ…;;;ｿﾞﾜ
フェリ｢…愛されてる？…はぁ？
＿ははっ、笑わせないでよ
…愛とか、お前らのその幸せそうな腑抜けた面とか
…全部、全部
ヘドが出る___！！｣
ガッ…！！
『っっ��;;;』
今度は腿のすぐ近くだった。
フェリ｢……まぁいい、
俺は君のお友達と遊んでくるよ。
後でじっっくりかわいがってあげる……(ベロォ…｣
私の耳元で囁き、頬を舐められる。
もう、悪汗が止まらない。
彼はふきぬけの大きい窓から
後ろ向きにヒラリと飛び降りた。
『！！;;;;』
思わず覗き込もうとしたが、
遠くで住宅の屋根の上を飛ぶ姿が見えたのでほっとした。
どうやらこの場所は5階以上の高さだ。
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青蝶(プロフ) - なおさん» ありがとうございます（歓喜）皆様の暖かい御支援が励みになっております(_ _) (2015年8月28日 11時) (
レス) id: 99c48319eb (このIDを非表示/違反報告)
青蝶(プロフ) - なおさん» なんてこった／(^o^)＼ぱんなこった＼(^o^)／のほうですか？ｗ (2015年8月28日 11時) (レス) id: 99c48319eb (このIDを非表示/違反報告)
なお - すっごくいい作品ですね！ (2015年8月28日 2時) (レス) id: 51bdff1220 (このIDを非表示/違反報告)
なお - 題名がw (2015年8月28日 2時) (レス) id: 51bdff1220 (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - がんばれ！！！ (2015年8月21日 22時) (レス) id: 4ef3f00aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青蝶 | 作成日時：2015年5月9日 22時
