血液性チョコレートシロップ ページ32
森の中を進んでいく。
夕方、日が沈めば、
帰り道なんてわからない、
何が出てくるかもわからないのに___
森を進む私は思考停止していて、
何も考えていなかった。
〜〜〜
深く、深く進んだところで、
足を止めた。
…ガサ…
『！』
人がいる…！！？
どうしてこんなところに、
その人の方へ行こうとしたが、
もう1人いることに気がついて、
木や茂みの陰に隠れるように、
動きを止めた。
『___っ！！？』
最初に見つけた人は___
もう1人に被さるように、
その肩に顔を埋めていた。
なんとなく…その瞬間、
もうこれで“もう1人”だった、
血で、もはや原型もわからないその人は、
死んでしまったというのがわかった。
『っ！！』
___やばい、
ここやばい___！！！
そして生きている方のその人___
そのヴァンパイアは、
夕焼けで紅く染まっているのか
血で紅く染まっているのか
きっと両方であろう顔を上げ、
私の聞き覚えがある声で
自分が殺したその人に話した。
？｢お前もほんっと馬鹿だよね〜…
こんな森の中に“ついてきて”って言われて、
それで本当に
のこのことついてきちゃうなんてさ…
…アホらし｣
半ば投げ捨てるように
殺したその人を地面に放り投げ、
容赦なく火を放った。
？｢も〜え〜ろ〜よも〜えろ〜♪｣
___うそでしょ___
『なんっ…で、あの人がっ…』
見慣れている筈なのに
血にぬれた、いつもと全く違うその表情に、
驚きと恐怖で思わず後ずさる。
『っフェリ、ちゃん___！！？』
その瞬間、
…ﾊﾟｷｯ
『！��;;』
足元の小枝を踏んでしまった。
その拍子にフェリちゃんから目を離したことに気づく。
もう一度顔を上げると___
燃え盛る火のそばに、
フェリちゃんの姿はなかった。
『っ、((フェリ｢俺はここだよ？♪｣ぬるっ……
〜〜っっ！！！？��;;;;((ﾌﾞﾙｯ…』
ぬるりと後ろから血まみれの腕で抱き寄せられ、
思わず身震いしてしまう。
『フェ、フェリ、ちゃ…』
フェリ｢…あーあ、見られちゃったかぁ…
___助けて、Aちゃん___
俺、俺、こんなはずじゃ___｣
！
フェリちゃんは、自分の意思じゃないのかもしれない。
なんとかしてあげたい一心で、
フェリちゃんの方へ向き直した。
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青蝶(プロフ) - なおさん» ありがとうございます（歓喜）皆様の暖かい御支援が励みになっております(_ _) (2015年8月28日 11時) (
レス) id: 99c48319eb (このIDを非表示/違反報告)
青蝶(プロフ) - なおさん» なんてこった／(^o^)＼ぱんなこった＼(^o^)／のほうですか？ｗ (2015年8月28日 11時) (レス) id: 99c48319eb (このIDを非表示/違反報告)
なお - すっごくいい作品ですね！ (2015年8月28日 2時) (レス) id: 51bdff1220 (このIDを非表示/違反報告)
なお - 題名がw (2015年8月28日 2時) (レス) id: 51bdff1220 (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - がんばれ！！！ (2015年8月21日 22時) (レス) id: 4ef3f00aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青蝶 | 作成日時：2015年5月9日 22時
