紅いドレ ページ31
アントーニョ先生から貰った本を持ち、
エントランスへ向かう。
『妖怪百科…』
まさかこんな非現実的な本を
生涯手にするとは。
歩きながら本を開こうとしたとき、
ふわっ
甘い香りと共に、何かが目の前を通り過ぎた。
『え…？』
______紅い蝶______？？
この辺りにこんな蝶がいただろうか。
こんな、夕焼けのように真っ赤な___
その蝶は一匹、儚げに舞い、私は思わず魅了されたが、
私を手招いているように感じて
何だか同時に寒気がした。
『…あ』
アル｢あ、おかえり(^v^)｣
エントランスのドアにもたれかかって、
携帯をいじっているアルがいた。
『ずっと待ってたの！？
帰ってって、言ったのに！！』
アル｢ごめん…だって、心配で
遅かったし…
探しに行こうかと思ってたんだよ？｣
『いえ…こっちこそごめんなさい、
心配してくれてたなんて…』
アル｢ううん！
アーサーが、家で参考になる本を探してるんだ。
もしよかったら君も来てくれないかい？｣
『ええ、もちろんよ。
…奇遇ね、私も今これ、
アントーニョ先生に借りたの』
アル｢えっ、すごいじゃないか！！
アーサーにも報告だな！！｣
〜〜アーサー家〜〜
アル｢アーサー、A連れてきたぞ｣
アーサー｢おー｣
アントーニョ先生の個室よりも多い、
おびただしい数の本棚から、
彼はそれらしき本を数冊引き出していた。
『すごい数の本…』
アル｢アーサーはああ見えて
それこそ“本の虫”だからね｣
それから３人で、
しばらく妖怪とか
そういうのに関係ありそうな本を探していた。
〜〜
『…この本…は…？』
似たような本もあったりして、
意外と見つけにくい。
妖怪の本とか、
やっぱり探しものは
そう簡単には見つからないのね…
とりあえず眉毛の真似で、
それっぽい本を片っ端から積み上げていくが、
それだけでも多忙な作業だ。
『う〜ん…』
フワッ
顔の前を何かが過ぎった。
『…！！』
さっきの紅い蝶___！！！
なんで…
ここ家の中だよ？;
目の前でひらひら、ひらひらと、
誘うように舞う。
儚げに、
寂しそうに___
『___あなた___
どうしたの…？』
夕焼けに染まる紅い蝶は、
何度も私の方を気にして、
家の外へ出ようとする。
『…ついてきてほしいの…？』
私はドアを開け、
その蝶に誘われるように
森の中を進んでいった。
血液性チョコレートシロップ→←【番外編】Happy Sweety(！？) Halloween…
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青蝶(プロフ) - なおさん» ありがとうございます（歓喜）皆様の暖かい御支援が励みになっております(_ _) (2015年8月28日 11時) (
レス) id: 99c48319eb (このIDを非表示/違反報告)
青蝶(プロフ) - なおさん» なんてこった／(^o^)＼ぱんなこった＼(^o^)／のほうですか？ｗ (2015年8月28日 11時) (レス) id: 99c48319eb (このIDを非表示/違反報告)
なお - すっごくいい作品ですね！ (2015年8月28日 2時) (レス) id: 51bdff1220 (このIDを非表示/違反報告)
なお - 題名がw (2015年8月28日 2時) (レス) id: 51bdff1220 (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - がんばれ！！！ (2015年8月21日 22時) (レス) id: 4ef3f00aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：青蝶 | 作成日時：2015年5月9日 22時
