ウェッソス・デ・ サン・エスペディート ページ27
そういえばこのドア、開けたことがない。
この部屋も本の山かな?
私は軽い気持ちでドアノブを引くと、
その部屋は鍵がかかっていなかった。
その部屋も、本棚が並んでいた。
本棚の中から、おもむろに一冊を取り出す。
カラカラカラ…
すると、何かが音を立てて落ち、
本棚の下に滑り込んだ。
『やだ、ごめんなさい…』
それを拾い出す…と
『______え;』
それは、紛れもなくピストル銃だった。
___こんな物が本と本の間に挟まってた?
辺りをよく見回すと、
本棚の影などに銃や斧などが隠されていたことに気づく。
___アントーニョ先生は、何かを隠している___?
そばにある机の引き出しを、片っ端から開けてみる。
その中の大きめの引き出しを開けると、
毛布のような布がかぶせられていた。
まさかこれも、と思って毛布を取り出し、
さらにその下の本やノートをあさると、
予感は当たった。
『これ…、これ…!;;』
たくさんの杭、
液の入った注射器が何本も入っていた。
一緒に入っていたノートを捲る。
«ヤツらの特徴
・足の速さ
・マインドコントロール
弱点
・日光
・バーベナ
・血を長期摂取していないと弱る»
«○月×日
バーベナの注射器が作れるようになった。
また新たに杭も作っている。
たくさん作っておく予定。»
«ヴァンパイアを殺る»
あ、アントーニョ先生は、
アントーニョ先生は___;;;
「___何しとるん、A」
『ハッ;;;;
___ア、アントーニョ先生___;;;;』
_________ヴァンパイアハンター_________
トーニョ「_____そっちにそんな本はないで?」
『ご、ごめんなさい、勝手に入って、
あの___((トーニョ「あとその辺危ないで」
…あ…;;;』
先生は私が撒き散らした杭やバーベナを
拾いながら言った。
トーニョ「すまんなぁ、
そんなもん見て、びっくりしたやろ?
この部屋はそういうもんが置いてあるさかい、
あんま入らん方がええで
___いや、入らんといてくれへんかな?」
『アントーニョ先生、あ、あなたは___』
トーニョ「…わかったんか。
そうや、
俺はヴァンパイアハンターや。
学校にも生徒にも隠れて動いとるんやけど、
見られてしもたな。
近寄らんよう言わんかった俺も悪いけどなぁ、
___勝手に入らんといてぇな」
珍しくアントーニョ先生が怒っているようで怖かった。
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青蝶(プロフ) - なおさん» ありがとうございます(歓喜)皆様の暖かい御支援が励みになっております(_ _) (2015年8月28日 11時) (レス) id: 99c48319eb (このIDを非表示/違反報告)
青蝶(プロフ) - なおさん» なんてこった/(^o^)\ぱんなこった\(^o^)/のほうですか?w (2015年8月28日 11時) (レス) id: 99c48319eb (このIDを非表示/違反報告)
なお - すっごくいい作品ですね! (2015年8月28日 2時) (レス) id: 51bdff1220 (このIDを非表示/違反報告)
なお - 題名がw (2015年8月28日 2時) (レス) id: 51bdff1220 (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - がんばれ!!! (2015年8月21日 22時) (レス) id: 4ef3f00aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青蝶 | 作成日時:2015年5月9日 22時