心に張り付いた油脂 ページ26
(…本田さんが怪しいと言っても…
まだ私は本田さんからは直接
危険な目に会ってないし…
鬼というだけで悪いと決めつけるのも何だか…)
バッグを取りに行きながら考えていた。
むしろ本田さんは私を助けてくれている気がする。
だって彼はロッカーの件でも助けてくれたし、
私が落ちてきたのを見て
必死で受け止めてくれた。
落ちてきた…
あの時、誰かに押された気がした。
微かに「死ね」と聞こえた。
受け止めてくれた事からして
本田さんは絶対に押してない。
じゃあ誰が私を___
私が落ちた窓を
今度は注意しながら閉め、
複雑な気持ちに駆られていた。
階段を降りてエントランスへ向かおうとすると、
見覚えのある茶色い癖っ毛が
大量の荷物を抱えて歩いているのが見えた。
『あ…、…!』
そうか…!
『あ、アントーニョ先生!』
トーニョ「お、お?Aか!
まだおったん?気ぃつけて帰りぃ!^^;プルプル←重」
『え、いや;;、手伝いますよ!!?;;;;』
トーニョ「えっ、ほんま!?助かるわぁー…」
___歴史のアントーニョ先生なら、
何か知ってるかもしれない___!!
トーニョ「…と、うわぁぁ!;;;;」
バサバサバサーーー
トーニョ、A「・・・・・・」
トーニョ「(*´ヮ`)ニパー」
ああ、そうだこの人、こんな感じの人だった。
ーーー
トーニョ「妖ぃ〜??」
アントーニョ先生の愛用の部屋、
もとい社会科資料室に着くと、
早速本題を切り出した。
『は、はい、何か参考になる文献など、
知っていらっしゃいますか…;』
トーニョ「う〜ん、せやな〜…
…確かこの辺にそういう本なかったかなぁ…
妖怪百科的な何か…
よし、Aもその辺探してみてー!」
アントーニョ先生は
山積みになった本や紙の中、
本棚の中などを調べ出した。
私も一緒になってしばらく探していると、
トーニョ「うーん、もう一方の部屋やったかなぁ?」
そんなことを言いながら彼は部屋を出て行った。
一か八かで聞いてみたのに、
こんな意味不明なくだらないことに
ここまで熱心に探してくださるなんて、
アントーニョ先生はいい人だなぁ…
そう思っていた私の目に、
部屋の奥にある、
もう一つのドアが入ってきた。
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青蝶(プロフ) - なおさん» ありがとうございます(歓喜)皆様の暖かい御支援が励みになっております(_ _) (2015年8月28日 11時) (レス) id: 99c48319eb (このIDを非表示/違反報告)
青蝶(プロフ) - なおさん» なんてこった/(^o^)\ぱんなこった\(^o^)/のほうですか?w (2015年8月28日 11時) (レス) id: 99c48319eb (このIDを非表示/違反報告)
なお - すっごくいい作品ですね! (2015年8月28日 2時) (レス) id: 51bdff1220 (このIDを非表示/違反報告)
なお - 題名がw (2015年8月28日 2時) (レス) id: 51bdff1220 (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - がんばれ!!! (2015年8月21日 22時) (レス) id: 4ef3f00aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青蝶 | 作成日時:2015年5月9日 22時