ナッペされた恐怖心 ページ24
『…この世界には鬼なんかもいるの?;;』
私は少し混乱してきて
真ん中辺りで分けている髪をかきあげた。
アーサー「知らねぇな。
俺達がいる時点で何がいてもおかしくないだろ。」
大体こいつらヴァンパイアもそうだが、
鬼なんかが学校の業務に関わってていいのだろうか。
アーサー「でもあいつが何なのか分かったんだ、
それだけでも1歩全身だろ。」
『それはまぁ…
アルは?』
アーサー「さぁな。
別行動してたから分かんねぇ。」
『本田さんも行っちゃったし、アルに伝えなきゃ』
それからすぐにアルは見つかったが、
彼はぐったりしている女の子を抱えて歩いていた。
アル「!A!」
『アル!!その子どうしたの!!??;;;;』
アル「階段のところで倒れてたんだ、
放っておけなくて。
とりあえず保健室、と思ったんだけど、
この子…;」
その子は首が血だらけだった。
『ヴァンパイア?;;;』
アル「最近やけにこういう子が多いんだよ。;
この子は何とか生きてるみたいけど、
学校の外では焼死体が多くて、
その人たちもおそらく…;」
アーサー「吸った後に焼くのは
“ヴァンパイアの基本”だな。
俺もよく焼く。」
『は!!!?;;;;
何言ってるの!!?
ま、まってまってまって、
じゃ、じゃあニュースとかでたまに放送されてるのは
あ、あんたの所為!!?』
アーサー「それもあるな。
でも俺は公共の場とか
バレバレの所で吸ったりなんて
馬鹿なことはしない。」
『っ、っっっ…!!!;;;;;』
思わず身震いして、アルにしがみついた。
アーサー「なーんだそれ(フッ)、
その怯えた表情そそられるな。」
アル「はぁ〜…、…相変わらず最っ低なんだぞ…
確かに焼けばヴァンパイアに血を吸われたっていう
本当の死因は分からないけど…
俺はヴァンパイアでも君みたいなのにはなりたくない。」
アーサー「そんなに褒めるなよ、照れるだろ」
アル「けなしてるんだよ」
眉を上げておどけたように微笑み、
平気な顔をしているこいつが恐ろしかった。
アル「とりあえず血を拭いてから保健室のがいいかな…
こんな不自然な場所、怪我仕様がないもの。」
アルはハンカチをぬらして
その子の首を優しく拭いた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Aさんは黒髪ロングでワンレンです。
75人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
青蝶(プロフ) - なおさん» ありがとうございます(歓喜)皆様の暖かい御支援が励みになっております(_ _) (2015年8月28日 11時) (レス) id: 99c48319eb (このIDを非表示/違反報告)
青蝶(プロフ) - なおさん» なんてこった/(^o^)\ぱんなこった\(^o^)/のほうですか?w (2015年8月28日 11時) (レス) id: 99c48319eb (このIDを非表示/違反報告)
なお - すっごくいい作品ですね! (2015年8月28日 2時) (レス) id: 51bdff1220 (このIDを非表示/違反報告)
なお - 題名がw (2015年8月28日 2時) (レス) id: 51bdff1220 (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - がんばれ!!! (2015年8月21日 22時) (レス) id: 4ef3f00aa1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:青蝶 | 作成日時:2015年5月9日 22時