イタズラ1バッチ ページ19
開いたのはいいものの、
開けるとき、
本田さんが今までに見たことのないような
表情だった気がする。
獲物を狩るような目…といったら言い過ぎだろうか。
菊「…フッ、全く、ドアノブの裏にこんなものを仕込んでおくなんて…」
『…何ですかそれ?;』
本田さんはクローゼットの裏から
導線のついた、小さい箱のようなものを引きちぎった。
菊「小型の電流装置ですよ。
こんなことをするなんて、
相当貴女を嫌っているのか…
それとも、相当好いているの、か。」
『え…;好いてたらこんなことしないと思いますけど;;』
菊「“好きの裏返し”、なんてことを、
してしまうときもあるんですよ。」
…クローゼットの落書きを消そうと思ってたけど、
よく見たら彫ってある。
『;;;;こんな力どこから出るのよ!;;;;
これアルミ製よ!?』
はぁ…、
いくら拭き取っても、跡が取れない。
菊「工具室から、表面を削る小型機材をもらってきました。
これで滑らかにしましょう。」
『あ…ありがとうございます。』
本田さんはこちらを見て微笑んだ。
『…?この機具…スイッチが…;;』
菊「つきませんか?
どれ…」
バチィッッ
本田さんが機具の底の方を触り、
一瞬すごい電気の音がしたと思うと
機具が動き出した。
『…!?ほ、本田さん大丈夫ですか!?
今火花が散りましたよ!!?』
菊「え?ああ、
少しだけでしたし、大丈夫ですよ。
それに電気には慣れているんです。」
改めて思った。
本田さんは変な人。
アーサー「ブフッ、これはなかなか派手なロッカーだな笑」
『…;;あんたはいつもどこから湧いてくるの。』
アーサー「やだな〜、人を虫みたいに。
あと、俺はお前に愛を誓った覚えはないぞ?」
『私もされた覚えない。( ¯-¯ )』
アーサー「本田さん、俺暇なんで、こいつのこと手伝いますよ。
本田さんは特別警備員でしょ?
学校の警備に回ってください。(。•̀ᴗ-)✧」
菊「そうですね…。
では、そうします。」
『あっ、ありがとうございました!』
本田さんはまた微笑んで、どこかへ行った。
『…どうして本田さんを追い払ったの?』
アーサー「別に?
追い払ってなんかないさ。」
『…そう』
アーサー「___本田、菊…
あいつ、怪しいなニヤ」
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青蝶(プロフ) - なおさん» ありがとうございます(歓喜)皆様の暖かい御支援が励みになっております(_ _) (2015年8月28日 11時) (レス) id: 99c48319eb (このIDを非表示/違反報告)
青蝶(プロフ) - なおさん» なんてこった/(^o^)\ぱんなこった\(^o^)/のほうですか?w (2015年8月28日 11時) (レス) id: 99c48319eb (このIDを非表示/違反報告)
なお - すっごくいい作品ですね! (2015年8月28日 2時) (レス) id: 51bdff1220 (このIDを非表示/違反報告)
なお - 題名がw (2015年8月28日 2時) (レス) id: 51bdff1220 (このIDを非表示/違反報告)
すずな(プロフ) - がんばれ!!! (2015年8月21日 22時) (レス) id: 4ef3f00aa1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:青蝶 | 作成日時:2015年5月9日 22時