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「おーい」
そう誰かに声をかけられ
揺さぶられる。
揺れる身体と共に目を開く。
「お！起きたか？」
そういう声の主は
私の顔を覗き込んでくる。
どこかで見たことある顔…。
どこかで、じゃなくて、
よく知ってる顔…。
「しげ！！！？」
しげの顔を確認して飛び起きる
「おん。おはよ。」
そう、爽やかに返すしげ。
朝から爽やかイケメン。
くそ…。またキュンとなってしまった。
しばらくしてなんでしげが
私の家にいるのか
少しずつ記憶が戻ってくる。
それと共に目を覚めてきた。
「お前、仕事は？！」
しげにそう聞かれ慌てて
ベットから飛び出しカバンに入っている
スケジュール帳を開く。
そこには久しぶりのオフの文字
そういえばこの月のオフって
今日だけだった。
その事実を確認したと同時に
自然と頬が緩む
「今日はオフだー！」
なんて呑気に言いながらまた
ベットへと入る。
「おー。結構オフあるん？」
そんなしげに
「んーん。今月は今日しかない！」
そんな貴重なオフの日に
しげがいる。
うん。やっぱり普通に嬉しい。
「え？！そうなんかー。
やっぱり忙しいねんな。
お前さ、昨日寝よったから軽く朝飯作っといたで。」
「……え？！」
「驚きすぎやろ。」
そうだよ。そう言えばうちソファーで
寝たし、それより何より、
「しげ、料理できるの？」
「いや、出来るやろ。もう23やで。出来んかったらやばいやろ。」
なんて、軽く笑いながら言うしげが
一気に大人に見えた。
そうなんや。うち、まともに出来ないや。
「じゃあ、うちやばいやつやん。」
「え？！出来ひんの？」
「卵かけご飯作れるで！」
グットサインをしげに向けながら言うと
「それ、料理って言わんから」
キッパリ返される。
あれ、しげいつの間にか
こんなにも、しっかりしてる。
それに！！！！
「私さぁ、昨日ソファーで眠ってた気がするんやけど…。」
「あぁ、やから運んだんやん。」
何事も無かったかのように普通にそう言うしげ
「そうやんなぁ。」
「なんやねん。感謝しろや」
また笑って言うしげ
「いや、感謝してるよ！めちゃくちゃ！やけどさぁ、」
若い時とはやっぱり違う。
お肉はつくし、お肉は落ちてくるし…。
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作者名：kaname | 作成日時：2017年3月22日 1時
