5 ページ5
考えてみればしげがこの部屋に来るのは2回目
ここに引っ越してきたばかりのとき
1回遊びにきてそれっきり
そんなこと考えるとしげとはもう
半年以上は会っていないのか。
しげが酔っ払っているからだろう
全く久しぶり感がない。
小さい頃から一緒に会ってきたしげのまんま
しげと私はそのまんま。
ずーっと変わらない。
私だって変わりたくない。
だけど、私のこの気持ちが邪魔なんだ。
この変な気持ちが
何故がこのままの関係じゃ嫌だって言ってる
ほんまにもう、考えてみれば
中学のときからやった。ずっと好き。
だけどしげはモテた。
さっきみたいに不意にドキドキさせる言葉を女の子にかけるから。
天然たらしのしげだから。
もちろん沢山告白されてきたし
それでしげも来るものは断らない。
だけどしげから告白したとか
好きな人できたとか
そんなことは1度も聞いたことなくて
そんなことにちょっと安心したりして
でもそんなのはもう昔の話。
今の優衣ちゃんはどういう経緯で
付き合ったか知らないし
変わってないようで絶対に変わってる。
私の気持ちだけ。
ずーっと中学のときからこのまんま。
親友のみえちゃんには
しげを超える男性を見つけろと言われ
それなりに付き合ってみたりもした。
だけど、やっぱりしげが好きで。
だって、仕方ないやん!しげのこと好きな気持ち以外になったことないんやもん!
ずっとうちの中でしげは
かっこいい好きな男性なんやもん。
そう泣きながらみえちゃんに言ったら
みえちゃんは何も言わずに
そうやんなぁ。とだけ頷いてくれた。
はぁ、自分めんどくさ。
「もーう。なんなん自分。
むかつく。いらつく。」
ソファーに寝そべったまま握りこぶしをつくりどんどんとソファーを叩いていると
6人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kaname | 作成日時:2017年3月22日 1時