検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:1,418 hit

4 ページ4

真っ先に飛びついたのは
私の部屋のソファーだった。

そこに寝転び

「お前の匂い好きやねん。」

いきなりそんなこと言い出し
ソファーに蹲りながらそう言う。

え?

「ええ匂い」

そう言って鼻をヒクヒクさせるしげ。


そんなん知らんかった…。
そうやったの?

普段なら絶対そんなこと言わないのに
酔っているからなんだろうけど、

初めて知ったんやけど

そんなしげの言葉に
私の頬は緩む。

「お前、もう風呂入ったん?」

しげは身体を私の方に向けて
ソファーに寝そべったままそう聞く。

「うん。入ったよー。
やって、すっぴんやん。」

コンタクト外してメガネかけてるし

続けてそう言うと

「あぁー、そうやなぁ。お前、顔変わらんからあんま、分からんねん。」

そう言うとソファーから起き上がり黒のトレーナーをめくりお腹をポリポリとかき始める

チラリと見える腹筋に
少しだけ胸が高鳴る。

お風呂借りんでー

なんてまだふらふらしてる足元で
お風呂場へと向かっていった。

ガチャりとお風呂のドアの閉まった音を
確認すると

「あああー!」

なんて叫びながら
私もソファーにダイブする。

もう、無防備すぎるよ、今日のしげ。

なんなの、顔変わらんから分からんとか
しげはなんとも思って無いんだろうけど

この天然たらし。

気付かぬうちに他の女子にもこんなこと言ってるんだ!どうせ、言ってる!

やからモテるんやな…。
中学の時から。

私としげは小さい頃から知ってて
家も近くて高校まで学校が一緒で。

今やもう2人とも社会人で
お互いに一人暮らし。

まぁ、しげは彼女と同居してるのかも?

優衣ちゃんは会社の同期なんだとか

5→←3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:kaname | 作成日時:2017年3月22日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。