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「あっ、大毅や」
そう呟く携帯を耳に押し当てる優衣ちゃん
言い慣れてる大毅という言葉に
いちいち反応する私。
「来てるよー。うんうん。
あ!本当にー?はーい。待ってるねぇ」
楽しそうに話す優衣ちゃんを見て
しげのこと好きなんやなって伝わってくる。
「しげ来るの?」
携帯を切った優衣ちゃんに聞く
「うん!Aちゃん来てるって行ったら優衣んち行くわーって!」
早く、帰ろう。
そう思った。
2人が肩を並べて話している姿を
私は多分見ていられない。
「そうなんやぁー、残念やけど
うち、もう帰らんと。」
「あ!そうなんだ!
それは残念だね…」
「うん!ごめんね!
本当に美味しかった!!ありがとう!」
食器を持ちキッチンに置きながらそう言う
「こちらこそ!また来て!」
「うん。」
笑顔でそう言う優衣ちゃんに
思わず目をそらしてしまった。
優衣ちゃんにはすごく余裕があって
しげとの信頼感が伝わってきて
直ちに出なきゃ
しげが帰ってくる前に
コートを羽織ってかえるしたくをしていると
インターホンが鳴る。
ドキリと胸が高なった。
「あっ!大毅かなぁー?」
そう言いながら楽しそうに
玄関へと向かう優衣ちゃん
まじで?
「おう。お疲れ様〜
Aまだおるー?」
まじだった。
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作者名:kaname | 作成日時:2017年3月22日 1時