ずっと隣にいていいですか (ページ9)

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episode9 ページ9

朝食を済ませ、外出の準備をする

少しのメイクを施し、お気に入りの服を身に纏い

拓司の方へ行く

2人でお出掛けなんていつ以来だろう

最近は2人とも忙しくてなかなか出かける暇もなかった

だからこそ今日はとても楽しみだ

そんなことを思いながら拓司の方へ行くと

拓司「今日も可愛いね」

『拓司もかっこいいよ』

なんて言葉を交わし家を出る

今日は一日帰ってこないらしい

拓司「じゃあ行くよ」

『はーい』

ハンドルを切る彼の姿は何度も見てきたのだけど

やはりかっこよくて、絵になるなと思う

『拓司が初めて祝ってくれたのって年長さんの時だっけ？』

拓司「そうかもしんないな。その前までは母さんと一緒に祝ってたからな」

『でもその時は自分で言いに来てくれて嬉しかったなぁ』

なんて幼少期の誕生日にまつわる話をしながら

ドライブをする

そんなこんなで着いた場所というのは

【ジュエリーショップ】

しかもそこは結婚指輪を見繕った店らしく

店員さんとも顔見知りらしい

『なんでここ来たの？』

拓司「俺からのプレゼント一つ目。

これ以外にもお揃いのもの一つだけ作ろ？」

これと言いながら指差したその先には結婚指輪

私はこれだけでも十分だとは思っていたのだが

折角ならと思い賛同した

『じゃあ、ネックレスかな』

ネックレスって贈り物にする時によく言われる意味って

【あなたを独占したい】

らしいけど。

拓司「そうだな。俺はAのこと独り占めしてたいよ。だけど人気あるしそんなことはできないからお守り程度につけてようか」

側から見ればラブラブ夫婦

世間の目なんか気にしてられないほど

お互い有名人でいつ何が起こるかわかんないんだから

こういう虫除けは必要でしょう

2人で見て回ると男性用と女性用に分けられた

2人の目を止めるネックレスを見つけた

考えてることは同じらしく何も言わなくても

拓司「じゃあ、これください」

なんて、言葉がなくても言いたいことが伝わるこの関係は本当に大好きで。

これからも隣にいたいと思った