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適当にパンとおにぎりや飲み物を買ってトボトボ歩いた。
焼け尽くすような太陽はどこも同じ。
きっと今日も店は繁盛するんだろうな。
夜になってあの街の女の子たちが樹さんや北斗くんジェシーくんたちのパーティーのために着飾りだして…まるでわたしなんて居なかったように上塗りされていくのかもしれない。
胸が痛みで疼いて変な感覚。
あの髪に、肌に、手に、唇に触れると思ったらぐしゃぐしゃに潰される缶のような気分になる。
矛盾してる。
痛みさえも忘れたくないと言っていたのに。
あの後菜摘ちゃんと大我くんと高地くんからは電話があったけど出なかった。
北斗さんとジェシーさんからは何も連絡はなかった。
そりゃあんな場面を直に見た人たちだもの。
かける言葉なんてないはず。
二人とも苦しそうな顔をしていた。
樹さんが突然変わってしまった原因を知っていて離れるわけでもなく、踏み込んで支えていたんだろう。
二人ともすごく優しい人たちだから…。
だからどうかこれからも二人が樹さんのそばにいてほしい。
どんなときも支えてあげて、楽しく過ごしていてほしい。
わたしの幸せを奪ったことなんて忘れて彼には存分に幸せになっていてほしい。
千紘の家の前に慎太郎の車が止まっていた。
もうあんな所に置いちゃだめだよ、
中に入れないと邪魔になるのに、なんて思ってた。
…入れられない理由なんて考えもしなかったから。
「帰れって！」
慎太郎の荒げた声が聞こえてぎょっとして足が自然に止まった。
「…何しに来たんですか？」
今まで聞いたこともないような千紘の低い声。
そして……
『Aを迎えに来た……。』
グラッと世界が揺れた気がした。
違う…揺れたのはわたしの方。
姿が見えないそこから聞こえてきたその声に胸の鼓動が爆発しそうなくらい音を立てて、幻聴なのかもしれない不安と恐怖、そして狂おしいほど愛しくて仕方なくて心臓を素手で握りつぶされてしまいそうな痛み、その全てが一気にわたしに襲いかかる。
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くらら(プロフ) - 椿さん» 読んでくださりありがとうございます。そして申し訳ありません。大事な部分なのに非公開になっていて今ちょっとびっくりしました。多分物語の展開が読みにくかったんじゃないかと。大変申し訳ありませんでした。私もこの二人がいつまでも幸せでいることを望んでます^ ^ (2021年10月3日 20時) (
レス) @page26 id: f815a3c4d3 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 完結おめでとうございます。1本の映画を見たような、情景が浮かんできて、お話の世界ではあるけれど、二人が幸せであるようにと願うばかりです。91話が消えてしまっているようで、また読めたら嬉しいなと思っています。 (2021年10月3日 19時) (レス) id: 016a2653a3 (このIDを非表示/違反報告)
くらら(プロフ) - ひなたさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます。今週には完結します。どうぞエンドロールまでお楽しみいただけますよう、がんばりますね！ (2021年9月28日 21時) (レス) @page16 id: f815a3c4d3 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - くららさんのお話大好きです！涙が止まりません！ (2021年9月28日 20時) (レス) @page15 id: 62306c8a0e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Clara
| 作者ホームページ：https://www.instagram.com/st.clara.6/?hl=ja
作成日時：2021年9月20日 20時
