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文久三年、冬




今にして思えば、あの夜の出会いこそが私の運命を大きく変えた瞬間であった






雪村「ハアッハアッ」






この時私は刀を狙われ、武士に追いかけられていた






近くの路地に身を潜め、息を殺し隠れていると





突然気味の悪い笑い声が響く





「ヒャハハハハハハ!!!!」





雪村「?!」





グサッ





「う、うわ‥‥た、助けてくれ!!!」




「ギャーーーーーっ!!!」



「くそ!なんで死なねえんだよ!!!」




こっそりと除くと、そこには残酷な光景が広がっていた






雪村「‥‥ッ、何‥‥これ‥‥」





この時、腰を抜かさなければ




物音をたてなければ



ずっとそこに身を潜めていたら




また、私の運命は変わっていたのかもしれない





ガタッ



「ヒヒ‥‥?」




赤い二つの目が私を捉えると同時に刀を振り上げた





もうダメだと思った





ブシュ!!!!!





「まだ‥‥羅刹なんか‥‥いるんだ‥‥」






聞こえたのは細くて綺麗な透き通った様な少女の声だった




ザッ




複数人の足音が聞こえたと同時にその少女は走って何処かへ去ってしまった




暗くて、顔はよく見えなかった




ただ思ったのは、絶対に美しい女性なのだろう





「あーあ、僕1人で始末しちゃうつもりだったのに


一君、こういう時に限って仕事、早いよね」




「何?解せぬ、俺はここだ、よってこれらを殺したのは俺ではない」




「‥‥え?」



次に出てきたのは浅葱色の羽織をきた2人の男性




「一君が殺したんじゃないっていうなら一体誰が殺したっていうのさ」


1人は一と言うらしい



「総司、こういう時にもそのような冗談はよせ」


もう1人は総司



総司「やだなぁ、僕だって殺してたら返り血浴びるけど?」

一「一体どういう事だ」


そして総司と呼ばれた1人が私の方を見る



総司「これ、殺したの君なの?」


ただその時は焦って声が出なかった


またその男が口を開こうとした時

その男の前にもう1人の男が立ちはだかり私に刀を向けこう言った


「運のない奴だ‥‥




いいか、逃げるなよ




背を向ければ斬る」



長く漆黒の髪に私は息を飲んだ


ひらひらと降る雪が月明かりに照らされて

まるで‥‥狂い咲きの桜のような_____








そこで私は意識を失った

六→←四



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設定タグ:薄桜鬼 , 藤堂平助 , 沖田総司
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- 斎藤さんと沖田さんがすごくかっこよくて。続きを楽しみにしています。 (2018年7月17日 17時) (レス) id: 89f56691f5 (このIDを非表示/違反報告)
mariena0330(プロフ) - 帰蝶さん» ありがとうございます!!頑張ります、 (2016年2月12日 19時) (レス) id: d1b88b8e56 (このIDを非表示/違反報告)
燐タロ - 続きが気になります。更新楽しみに待ってます(゜∇^d)!!(゜∇^d)!! (2016年2月11日 9時) (レス) id: 725f51c669 (このIDを非表示/違反報告)
帰蝶 - 続きが楽しみになりました!更新頑張ってください!応援しています! (2016年2月10日 23時) (レス) id: de1b720ec3 (このIDを非表示/違反報告)
mariena0330(プロフ) - 夜天ちゃんさん» 楽しみにしてください!!更新頑張ります!コメントありがとうございます! (2016年2月8日 22時) (レス) id: d1b88b8e56 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mariena0330 | 作成日時:2016年1月26日 11時

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