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目を覚ました時、既に朝日が大気を焦がしていた。
「サウサンといったか、世話になったのう」
「べつに？Aちゃんに頼まれただけだもん」
「いやーマジよくやったと思うけど。どう？うちで働く？」
「Aちゃんと一緒ならいいよ、あんたに頭は下げないけどさぁ」
…聞き覚えがあるなんてもんじゃない。
Aは体を起こし、声がする方を向いた。勢い余って落ちそうになる。どうやら抱きかかえられているらしかった。
間抜けな顔だったと思う。洗っていないし、砂だらけだし。それでも鼻を満たすコロンとわずかな死臭。目が合った。青い目だ。自分が、敬愛する、青。
「おはよう、お疲れ様じゃのー」
「…ぎゃああああああ！！！！」
「イッタぁ！？」
サウサンが腹を抱えて笑った。Aのビンタがジョセフの頬を貫く。それでも彼は彼女を下ろさなかった。承太郎がやれやれと彼の口癖を呟いて、ほっとしたように微笑んだ。
「あっウソッ、えっ、おっ！？！？！？なんで生きてるんですかァ！？！？！？」
ジョセフたちの周りをウォッチ・ドッグが駆け回った。嬉しそうに尻尾を振っている。それは、彼女が喜んでいるから。
今度は頭突きをするように抱き着いたAに、ジョセフは苦笑いを浮かべた。生き返った経緯を話すのは少しばかり憚られた。年季の入った勘がそう言った。
「まあ、死んでなかったんじゃよ。それにしても若いもんは良い、ちょっと寝ただけで元気いっぱいじゃし。かーわいーのーお前さんは」
「えーヤダぁ！私、も、恥ずかしいくらい泣いたのに！！！ご無事で何よりでございます！！」
「おい」
承太郎が奪うようにAを抱きかかえた。小さくなったのは悲しい。彼女の成長は楽しみだったのに。青緑色の瞳と目が合った。
「今から…」
承太郎は、決して冷たい男ではない。寧ろ愛情と熱意にあふれながら感情に左右されない理想的な熱血漢だった。
「…」
「承太郎様？」
不安げな彼女を見ると、どうしても言い出せなかった。
今から、DIOの死体を灰にするなんて。
「…」
「どこか具合でも…？」
「いや」
小鳥のような囀り。でも、その内にあるステンレスのような鈍い輝き。
「…DIOの」
彼女の体が反応した。
「体を、灰にする。見たくないなら目を瞑っていろ」
静寂。
Aは薄く笑って、「かしこまりました」と承太郎の顎の下で言った。哀愁のある笑みは、ただの少女とは思えないほど美しかった。
「ちゃんと、見届けます。それから、話のネタにでもしてやります」
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☆夢腐女子☆(プロフ) - 苗字の欲張りセットは笑いましたw面白かったです！他の作品も頑張ってください！(*^^*) (2021年5月30日 7時) (
レス) id: a9ee6f3cf2 (このIDを非表示/違反報告)
3a - めっちゃ面白いです！！続きが気になります！頑張ってください！ (2021年5月16日 3時) (レス) id: 59e168782f (このIDを非表示/違反報告)
ソーサラー(プロフ) - 靜藍さん» ありがとうございます！頑張って完結させますね！！ (2021年1月2日 16時) (レス) id: 1368eb388d (このIDを非表示/違反報告)
靜藍(プロフ) - め、めちゃくちゃ面白いですｯｯｯ！！！前作？のディオの妹の話もそうですが、私のドタイプのお話でした！！(*>∇<*)続きとても楽しみに待ってます！！！ (2020年12月6日 19時) (レス) id: 114c5f5474 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ソーサラー | 作成日時：2020年10月22日 23時
