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『私は十年前、1歳になりたて位かな､家を闇の帝王に襲われたんだ。そこで､キティっていう屋敷しもべ妖精が､私をホグワーツまで連れて行って、預かって欲しいと頼んだんだって。
なんでもお母様の遺書に書いていたらしい。
ホグワーツ側の人達は困惑していたけど、小さな子ども一人で放っておくのは可哀想だって事になって、私はホグワーツの空き部屋で過ごす事になった。
教育係の様な形で､私はセブルス…セブルス・スネイプという先生の養子の様なものになった。
…私には親の記憶がない。私の両親がどんな顔だったか､どんな人だったかなんて全く覚えてない。
それでも、全然寂しくなんて無かった。
セブルスは私のことを本当の子どもの様に接してくれた｡
駄目なことをしたなら叱ってくれたし、ペットの蛇が死んだときも慰めてくれた。
セブルスは私にとって世界中の誰よりも信頼できる、私のお父さんなんだ｡
顔は怖いし辛気臭いけど、ね。
そこから、なんやかんやで11歳になってホグワーツに入学することになった。
本当なら私はホグワーツに待機でいいんだけど、アルバス…あ、アルバスって言うのはホグワーツの校長ね、が今のうちに友達をつくっておいた方が良い、って言うから、今この列車に乗って、ホグワーツに入学するんだ。』
『まぁ、二人と友達になれたし、アルバスの言ってた通りだね｡』
と、私は付け足した。
ﾛﾝ「大変だったんだね｡」
ﾊﾘｰ「これからきっと楽しいことがたくさんあるよ！」
『うん、ありがとう。』
こんなに自分の事をしっかりと話したのはいつぶりだろう､まるで自分の事の様に聞いてくれる二人を見て、少し嬉しくなる。
そうしているうちに、車内販売のおばさんが来た。
「車内販売よ｡何かいりませんか？」
そうするとハリーは勢いよく立ち上がった。どうやら朝食がまだらしい。
ロンは、持ってきたから｡と口ごもった。
そんなロンを見て、私はお菓子を選んでいるハリーの横から手を伸ばし、カボチャパイを2つ買った。
ハリーはどれも少しづつ買って来たらしく､たくさん手に抱えていた。
どうやら､ハリーのパイとロンのサンドウィッチを交換するらしい。
私はそれに乗じて先程買ったカボチャパイを一つロンに渡した。
『2つ買っちゃったけど、私そんなに食べれないからさ』
そう言うとロンは快く受け取ってくれた。
お菓子を分け合いながら和気あいあいと､受けてみたい授業の話､入りたい寮なんかを話し、時間はどんどん過ぎて行った｡
続く (更新停止中)
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作者名：まりっぷる🍏 | 作成日時：2023年3月8日 19時
