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キーンコーンカーンコーン
チャイムとともに私は学校から飛び出した
何故かって?
それは…
この町に新しいケーキ屋さんが出来たからだよぉおお!!
幼い頃からケーキを愛してやまない私
しかもこんなド田舎にケーキ屋さんだなんて…
人生捨てたもんじゃねぇぜ…
そしてそこの店員さんがバチクソイケメンだとか
そーんなもん行くっきゃねぇだろぉおお!
気合いを入れて髪の毛をひとつに結び
いざ参る!
____
ほう、
ここが新しくできたケーキ屋さん【Tata】かぁ
外装めっちゃ可愛いやんけ!!
とりあえず入ろ!
さぁさぁどんな店員さんなんだろうか!!
「あ!いらっしゃいませ!」
え、やだ惚れる
思ってたよりも全然美少年じゃん
しかも私よりも恐ろしい程に顔が綺麗
女として悔しいぜぇ…
そして少しカタコトだ
もしかして外国の方?え、こんなド田舎に?
まぁそれは置いといて
照明のせいなのかショーケースに並んでいるケーキ達がどれもキラキラしてて美味しそう…!
全部が宝石みたいで綺麗だ
んー迷うから店員さんにおすすめ聞いてみようかな
「何かおすすめのケーキってありますか?」
「じぇんぶです!」
「え」
女子高校生に全部買えと?
そりゃねぇぜ兄さんよ
そんなイケメンに言われたら財布の紐も緩みそうだが、先月なかなか良い値段の服を買ってしまってだなぁ
と困ってると
「どれも美味しそうに見えないですか?」
なんて子犬のように見つめられてしまった
「いやいやいや!めっちゃ美味しそうです!えぇ、もうほんとに!ウルトラハイパー美味しそうです!
でも、全部はお金的に買えないので、1個に絞って頂くとか…」
とお願いしてみると
「んー、むじゅかしいですね…あっ
これはどうでしょうか?」
イケメン店員さんが指をさした先には
これまた可愛いらしいこじんまりとしたいちごのタルトだった
うわぁ可愛いくて素敵…!なんて思っていると
「このタルト貴方に似てるです」
…え、今なんて
似てる?このタルトに?
「そ、そうですかね?」
「はい!ケーキを見る目がこのタルトみたいにキラキラしてました!」
ダメだ惚れた
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作者名:マリ | 作成日時:2019年3月15日 0時