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S side
翔「…ユキ」
目に涙を溜めて、俺を見つめる彼女に一歩近づいた。
深呼吸して、先に口を開いたのはユキの方で
ユキ「翔、好きだよ。離れたくない」
翔「……ユキの気持ち、嬉しいよ。でも…」
ユキ「どうしても、あの子じゃなきゃだめなの？」
翔「…うん」
ユキ「あの子はもう翔の事好きじゃない。二宮さんを見てるんだよ。それでも？」
翔「…わかってるよ。でも、もう自分に嘘をつきたくない。俺のただのワガママだ。…ほんとにごめん…」
ユキは涙を流して俯いた。
…俺は、ほんとにダメだな
ユキの事も、北川の事も、泣かせて…
ユキ「…私ね、ほんと翔に感謝してる」
翔「え…？」
ユキ「翔が居なかったら、友達も出来なかった。留学も諦めてた。夢を叶えたいって思いも、見て見ぬふりしてたと思う。…全部翔が、側で励ましてくれたから。今の私があるんだよ」
翔「俺は、なにも…」
ユキ「翔が側にいてくれた。それだけで、私はたくさん勇気もらったんだよ。」
そう言った彼女の笑顔は
今まで見た中で1番、明るくて。
ユキ「…もう、会うのやめよう」
翔「ユキ…」
ユキ「顔みてたら、いつまで経っても忘れられないと思うから。…でも、友達ではいてほしいなんて、都合良すぎるかな…」
翔「友達だよ。これからも、ずっと」
ユキ「うん、ありがとう」
それから、ユキの家まで、俺たちは昔話をしながら歩いた。
彼女の家の前に着いて、
ユキ「送ってくれてありがとう」
翔「うん、」
ユキ「…翔、ちゃんと幸せになってね。」
翔「ユキも、な。」
ユキ「うん。じゃあ、……バイバイ」
そう笑顔で言ったユキは、足早にマンションへと入って行った。
その最後の笑顔は、やっぱり悲しそうだった。
翔「……ありがとう、ユキ」
そう小さく呟いて、また歩き出した。
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小豆(プロフ) - ゆうこさん» ゆうこさん初めまして！そしてありがとうございます！これからも頑張って行きますのでよろしくお願いします！(^^) (2021年2月3日 18時) (
レス) id: 3c8b01b516 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうこ(プロフ) - はじめまして。一気読みさせていただきました！しょにの好きなわたしには堪らない作品でした！次回も楽しみにしています！ (2021年1月16日 11時) (レス) id: a9f9b8fb71 (このIDを非表示/違反報告)
小豆(プロフ) - らんまるさん» らんまるさん！亀更新すみません(--;)これからもよろしくお願いします！ (2020年6月10日 17時) (レス) id: 3c8b01b516 (このIDを非表示/違反報告)
らんまる(プロフ) - 待ってましたよー！また楽しみができて嬉しいです！ (2020年4月14日 1時) (レス) id: 52aebad76a (このIDを非表示/違反報告)
小豆(プロフ) - YUKAさん» 長らくお待たせしたのに待っていてくださって本当に嬉しいです(；A；)ありがとうございます！今後もよろしくお願いします…！ (2020年4月13日 23時) (レス) id: 3c8b01b516 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小豆
| 作成日時：2019年9月29日 20時
