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「ユキさん…」
ユキ「綺麗事ばかり言わないでよ！あんたのその正論ばかりぶつけてくるところ、ほんとに大嫌い！！！私だって、…私だって、分かってる。こんな事したって惨めなだけだって。でも、どうしても、好きなの。何としてでも手に入れたいくらい、翔が好きなの！！！」
私はゆっくり立ち上がって、彼女の前に立った。
「あんたには分からないでしょ！？翔の事好きって言っても所詮すぐ諦める程度だったんだから！！」
震えるユキさんを見て、抱きしめた。
ビックリしたように肩を震わせて、体が固まってる。
ユキ「な、なにして、」
「私も、分かる。彼女がいると分かってショックだった。それでも、最後だからって櫻井くんに告白した。振られたけど、後悔はなかった。私は、自分の気持ち、真剣に正直に伝えたから。思い残す事なんてなかった」
ユキ「…」
「そりゃ悲しいよ。ずっと大好きで、私の憧れだった人は違う人が好き。…だけど、大好きで大事だからこそ、幸せになって欲しい。自分に正直に、櫻井くんの幸せな道を選んでほしい。そう思ったから、諦めれた。」
ユキ「また、綺麗事…」
「うん、綺麗事に思われるかもしれない。だけどそれが私の本当の気持ちだから。そして、ユキさんにも幸せになって欲しい。そりゃ、今まで散々巻き込んできて、ムカつくことたくさんあるけど。…櫻井くんもきっと望んでるから。あなたの幸せを、誰よりも」
体を離して、ユキさんを見ると、泣いていた。
失恋は苦しい。
だけど、前に進まないと自分がダメになる。
誰かを恨んで、傷つけても何にもならない。
「今すぐ忘れなくてもいいと思います。だけど、少しづつ、前に進もうよ」
ユキ「っ……」
「ユキさんは、こんな事で負けるような弱い人じゃないでしょう？」
ユキ「…ごめんっ、…なさいっ…」
背中をさすって、ユキさんに寄り添った。
この苦しさを乗り越えて、幸せになって。
私には、それしか言えない。
和「A！！！」
「ぇっ、和？」
名前を呼ばれて振り返ると、息を切らして走ってきた和と、櫻井くんがいた。
ユキ「し、翔…」
動揺したように瞳を揺らす彼女の肩を肩をとんっと叩いて
「大丈夫だよ」
ユキ「…ぅん…」
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小豆(プロフ) - ゆうこさん» ゆうこさん初めまして！そしてありがとうございます！これからも頑張って行きますのでよろしくお願いします！(^^) (2021年2月3日 18時) (
レス) id: 3c8b01b516 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうこ(プロフ) - はじめまして。一気読みさせていただきました！しょにの好きなわたしには堪らない作品でした！次回も楽しみにしています！ (2021年1月16日 11時) (レス) id: a9f9b8fb71 (このIDを非表示/違反報告)
小豆(プロフ) - らんまるさん» らんまるさん！亀更新すみません(--;)これからもよろしくお願いします！ (2020年6月10日 17時) (レス) id: 3c8b01b516 (このIDを非表示/違反報告)
らんまる(プロフ) - 待ってましたよー！また楽しみができて嬉しいです！ (2020年4月14日 1時) (レス) id: 52aebad76a (このIDを非表示/違反報告)
小豆(プロフ) - YUKAさん» 長らくお待たせしたのに待っていてくださって本当に嬉しいです(；A；)ありがとうございます！今後もよろしくお願いします…！ (2020年4月13日 23時) (レス) id: 3c8b01b516 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小豆
| 作成日時：2019年9月29日 20時
