■9 ページ9
・
疲れ切った体で会社を出た。
最近残業続いてたけど、やっと一区切りついたし
明日は休みだし
お酒飲んじゃおっかなーなんて考えながら電車に揺られ自分の部屋に帰る。
部屋の前で鍵を出そうと鞄を漁っていると
翔「あ、おかえり」
「っ！？え、翔！？なんでいるの」
振り返ると笑顔で手をヒラヒラさせている翔。
翔「なんでって、同じマンションなんだし」
「いや同じマンションでも部屋違うんだからおかしいよね！？」
翔「Aに会いに来るのなんて今更驚くことじゃないでしょ？」
「そ、そうだけど...」
...気まずい。
冷たく当たったうえに、こんなに会わないこと無かったし
久しぶりすぎて、まともに顔見れん。
翔「...とりあえず、中入っていい？」
「あ、うん」
部屋に入って、手を洗い冷蔵庫からお茶を出す。
「え、なんで立ったままなの」
翔「...Aごめん」
「え？」
翔「Aの気持ち考えずに、勝手な事言って...」
...翔も気にしてたのか。
「そんな事もういいよ。私の方こそ冷たく当たってごめん。」
翔「Aは悪くないよ。...もっと早く連絡しようと思ったんだけど、なんか気まずくて」
「それは、私も。」
翔「でもこのまま気まずいままなの嫌だっだし、なんか元気出なくてさ...。だから、A帰ってくるの待ってた。直接話したくて」
その言葉の意味は、”友達”としてって事は分かってる。
それでも、やっぱり嬉しくて
私に会いたいと思ってくれるのが、たまらなく嬉しくて。
「...私の事大好きじゃん(笑)待ってたとかストーカーかよ(笑)」
翔「はぁ！？ストーカー呼ばわりやめろ」
一緒にいると、どうしても笑顔になる。
「ほら、座りなよ。どうせご飯もついでに食べに来たんでしょ？」
翔「お、さすが分かってる〜」
私はやっぱり、この人が好きでたまらないみたい。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 529人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小豆(プロフ) - はるさん» 見ていただけて嬉しいです！これからもよろしくお願いします^^ (2022年1月10日 10時) (
レス) id: 3c8b01b516 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 小豆さん、新作ありがとうございます！これからどうなっていくのか楽しみです！ (2022年1月8日 17時) (レス) @page2 id: ca95b35c97 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：小豆
| 作成日時：2022年1月7日 19時
