蜂の君【トム・リドル】 (ページ3)

今日:3 hit、昨日:6 hit、合計:7,991 hit

視線ページ3

Aside

『これ、明日にでも飲もうかな。』

「Aって時々馬鹿な事考えるよね。」

『そうは言っても、使い時なんて分からないし。

腐らせるよりも、明日飲んだ方が良いかなって。』

時は夕食、

マートルと一緒にパスタを食べながら

フェリックス・フェリシスの使い道について話す。

明日はどんな１日を過ごそうか。

そう考えていると

マートルが

「そうね、

飲んだら告白とかでもされたりするんじゃない？」

と言う。

『恋愛面か。録な事無さそう。候補も無いし。』

「そうでもないわよ。例えば………」

何故か突然言葉を詰まらせるマートル。

それにしても背後から録でもない気配がするな。

そう思いながら振り向けば

まさかのトム・マールヴォロ・リドル。

空いている席が見えないのか、

「君の隣、座っても良いかな？」

と聞いてくる。

『ごめん、今大事な話してるからどっか行って。』

「そこまで重要な話なんてしてた？」

マートル、余計な事を言わないでよ。

そう思っていると

「実は、君の事がずっと気になってたんだ。」

と言ってくるトム・マールヴォロ・リドル。

コイツ、何か隠してる。

やっぱりヤバい奴だよな。

そう思い

『申し訳ないけど、

貴方といると後が面倒そうだからやめて。

今でさえ周囲からの視線が凄いのに気付かない？』

と言えば

「…そっか。悪かったね。」

と返される。

席を離れていくトム・マールヴォロ・リドルを見て

「A、流石に酷すぎるわ。

彼、貴方の事が好きだってのに。」

というマートル。

『アレに好意なんて微塵も感じられなかったよ。

というか、もうアレになるべく関わりたくない。』

あんな気色の悪い目は二度と見たくない。

そう思いながら答えれば

「彼を毛嫌いする要素なんて無いじゃない。」

と憐れみの視線を向けてきたマートル。

嫌いなモノは嫌い。

少し脂っこいパスタソースを水で流し込み、

夕食を終えた。