・ ページ7
・
それから何とか準備を進め、無事にバレー教室初日を迎えた。ちなみにこのバレー教室は保育園の遊び時間の代わりに週に1回だけ2ヶ月間近くの体育館でやろうとなった。
3〜6歳の子でもどうやら大丈夫だと岩泉さんは言ってたけど正直心配なので5.6歳の子を一先ず対象にした。それでも30人くらいいるのはびっくりだけど…。
「せんせー、コーチの人はどんな人なのー？」
「んー……私のチームではエースの人だったよ！」
「「エース！！」」
「わ〜、かっこいいね！ぼくとせんしゅみたいにいっぱい点を決めるんだよね？」
「ちがうよ！ウシワカの方がかっこいいもんね！」
(…とりあえず皆楽しそうでよかった…。)
一先ず体育館に連れてきたら皆誰が来るのかなとそわそわしてる、まぁ本当は翔陽とかにお願いしたら皆かなり喜ぶかなぁと思ったけど多分チームの方からダメって言われそうで流石にそれは出来なかった、
「…はーい、とりあえず今日からバレーを教えてくれる先生を紹介するから皆拍手してねー、」
園長がそう言えばぞろぞろっと3人の男の人が入ってくる。…1人は岩泉さんであと2人は多分初対面の人…になるのかな。
「とりあえず自己紹介お願いしますー、じゃあ岩泉さんから。」
「…俺は岩泉一、今は日本代表のトレーナーやってて昔はスパイカーやってた、よろしくな」
「スパイカーって…もしかしてエース…！」
「わぁぁぁお兄ちゃん日本代表なんだね！」
岩泉さんがスパイカーだと聞くとみんな目をキラキラさせている。…確かにスパイカーが1番わかりやすいしカッコイイもんなぁと思ったけど、岩泉さんもちょっと嬉しそうにしてる。
次の人は黒髪の人で多分これは世間ではイケメンの方なんだと思う、…けどちょっと表情が読めなさそうな人だ。
「…ｺﾎﾝ。…俺は赤葦京治です。昔はセッターやってて木兎さんと同じチームでした。…よろしくお願いします。」
「ぼくと選手と同じなの！？お兄ちゃん！」
「まぁ昔の話だけどね、木兎さんにトスあげてたよ」
…なるほど、赤葦さんは梟谷の人なのか。多分見た感じ木兎さんの歳下なのかなという感じはあった。…というか頭が良さそう。
最後の人は特徴的な髪型をしていた、身長も3人の中では結構高めである。
「俺は黒尾鉄朗、昔はブロッカーやってたんだけど皆よろしくな〜」
「トサカだー！」
「トサカお兄ちゃんだね！」
「誰がトサカだ！黒尾せんせーと呼べ！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 12人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：綾瀬 | 作成日時：2020年8月22日 3時
