不器用なりの愛情表現【黒尾鉄朗】 (ページ26)

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__黒尾 side

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(あれ、…寧ろ俺が誘われてる側な感じ？)

俺が誘った側のはずなのだがこの流れは逆に誘われてることになっている。
…いや多分この前誘った時土日空けときますとか返事が来たから多分彼女なりの気遣いなのだろうと俺は思った。

どうしようかと思ったがあまり断る理由も無いし俺も丁度空いていたのでOKすることにした。

『日曜日でいいよ。行きたいとこある？』

(…とりあえずこれでよしと。)

ひとまず返信をすればベットに倒れ込む。
久しぶりに異性と出かけるのでなんだか妙に緊張しているのが自分で分かる。
…付き合ってる訳では無いけどもそれでも少し気になっていた人と2人っきりになる…ん？2人っきり…？

｢…俺もしやとんでもないことしてる…？｣

改めて思ったが2人っきりって大丈夫なのか？
Aちゃんとは付き合ってはないがそれでも俺の中では気になる存在なのだ。好きとか言う確信はまだないけども。

…いやまぁそれはいいとして彼氏でもない男と2人で出かけるのは彼女の方は抵抗は無いのだろうか。流石にこの年頃だと異性との交流に関しては難しいものがあるのではと今更ながら思ってしまった。

(…いや、本気で嫌なら断るだろ)

実際、断るというより寧ろ結構乗り気な感じだったし。…ひとまず大丈夫…という事でいいのだろうか。

かれこれ大学生以来異性との交流も激減し彼女も居なくなったから異性との向き合い方を忘れてしまっていた。…今更ながらだが少し情けないなと思った。

(…今まで恋愛には興味無いし、仕事を言い訳にしてきた。…でもこの年頃になっても結婚願望もねぇし独身ってのもなぁ…。)

お見合いの話を思い出す。…多分母さんも俺が独身のまま1人で死んでくのは見たくない…と恐らく思ってるのだろうし仕事馬鹿な俺に少しでも将来のことを考えろって事なんだろう。

(お見合い…か。)

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何回か書いてたのにブラウザ放置してたら勝手に消えてと繰り返しててなかなかあげられなかった💦