32時間20分 ページ5
指定された店に行くとみんな集まっており、私と大和が最後だった。大和はピチットと勇利の間に座り、私はヴィクトルとカザフスタン代表のオタベックの間に座った。
「A、何か飲む？」
「ん、ヴィクトルと同じの飲もうかな」
「オーケー」
料理はどれも美味しかった。この味付けの隠し味は何だろうとか、勇利に作るならカロリーを控えめにするために代用できるものは何かとか、考えながら食べていると隣から料理が乗った小皿がまわってきた。
「全然、食ってないっすけど。無くなりますよ」
「あ、ありがとうオタベック。あの、敬語なくていいよ。その方が話しやすいでしょ？」
「…ああ。ありがとう、A」
「A、今度オタベックにカツ丼作ってやってくれよ！オタベック、Aが作るカツ丼すげー美味いんだよ。あ、他のも美味いぜ？料理人だもんな！」
「そうなのか」
「うん。またユリオと一緒に日本おいで。案内するよ」
すると、隣でヴィクトルがビールを吐き出した。
「ちょ、汚い！」
ハンカチで口元を拭いてやる。
どうやらバンケットというパーティーでヴィクトルやクリス、ユリオとダンスバトルをしたらしいのだが、勇利はシャンパンを飲みまくって記憶を飛ばし、それらを全く覚えていないらしいのだ。
その時の動画や写真をみんな持っていて、クリスはバンケットに参加していないピチット、そしてミナコさんと真利さん、大和に見せびらかしている。
「見ちゃだめー！ちょっと！やめてよ！」
「…勇利とヴィクトル、その指輪どうしたの？」
「え？指輪？」
「そんなのしてたっけ？」
2人を見ると、右手の薬指に眩しく輝くゴールドの指輪があった。
「あ、本当だ。つけてる。おめでとう2人とも」
「……ハッ！結婚おめでとーー！！！」
私の言葉をきっかけに、ピチットが店内全体に聞こえるであろう大きな声で「僕の友人が結婚しました！！」と叫ぶ。周りの人は「おめでとう！」と拍手を送る。
「おいカツ丼。お前A捨ててヴィクトル選んだのかよ」
「A、Aはいいの？自分より先にこいつら婚約指輪してんのよ？」
「ちょ、大和さん？！これはお守りだから！！」
「勇利知らないの？ロシアでは婚約や結婚の指輪は右手の薬指なんだよ？」
「…へっ？」
「ぶふっ」
思わず吹き出してしまった。だめだ、バレてしまった。このことを知った勇利の反応は絶対面白いと思ったけど、予想通りだった。
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みのりん - めっちゃ感動したし胸キュンも止まりませんでした(*´Д｀*)素敵な作品を有難うございました！ (2018年2月24日 0時) (
レス) id: d4ae6c081b (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - http://nanos.jp/messenger29/閲覧出来ませんでした。サイト名載せていただけると助かります！ (2017年7月29日 22時) (レス) id: 4e8990689c (このIDを非表示/違反報告)
佳歩(プロフ) - http://nanos.jp/messenger29/で調べたのですが閲覧できませんと出てしまい他の調べ方などないですか？ (2017年7月29日 19時) (レス) id: c55f7a31e6 (このIDを非表示/違反報告)
柚子 - 宇佐木さん» 残念ですが、見つかりませんでした…。 (2017年2月24日 6時) (レス) id: 2ff9f67844 (このIDを非表示/違反報告)
宇佐木(プロフ) - 柚子さん» 「ずっと待ってる。番外編」としています。私も対応できるよう努めますので、いつまでも見つからない場合はご面倒だとは思いますがまたご連絡ください。よろしくお願いしますm(_ _)m (2017年2月23日 7時) (レス) id: 871fe467c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宇佐木 | 作成日時：2017年1月10日 21時
